佐藤健『るろ剣』との出会いなければ今の自分いない
佐藤健が24日、都内で行われた「るろうに剣心 GLOBAL FAN SESSION」に登壇し、2012年に第1作が公開された映画『るろうに剣心』シリーズで演じている主人公・緋村剣心や作品に込めた思いを明かした。会場には、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、土屋太鳳、有村架純、高橋一生、江口洋介、大友啓史監督も来場した。
【写真】佐藤健さん、あなたイケメンすぎます(イベントの様子)
幕末から明治へと移り変わる激動の時代のなか、「不殺(ころさず)の誓い」を立て、逆刃刀を手に流浪の旅を続けた緋村剣心を主人公とした、和月伸宏によるコミックが原作の本シリーズ。『るろうに剣心 最終章 The Final』(4月23日公開)『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(6月4日公開)の2部作によって、ついに完結する。
佐藤は、「早く観てほしい気持ちはありますが、同時に本当に終わりだと思うと寂しさも感じます」とコメント。今回初登場する剣心の妻だった女性・雪代巴(有村)について、「巴との出会いを経て剣心の物語がはじまるので、大切なシーンの前では巴との別れや日々を思い出していました。(映画シリーズ)パート1から僕の体に巴は内包されています」と熱い思いを打ち明けた。
最凶の敵・雪代縁(新田)については「絶対に描きたいエピソードでした。縁との戦いは漫画を見ると回想として扱われても変じゃないところを、集中して映画化していただいたことはありがたい」と原作ファンの一面をのぞかせながら喜んだ。
22歳の時に同役を任された佐藤は「抜擢だと思うんですよ。これほど大きなバジェット(予算)で作る作品の主演を僕でやるのはギャンブルだったと思います」と当時を思い返す。そして、本作を「それ以降、オファーも変わってきたので、大切なターニングポイントとなる作品」「間違いなく(僕の)代表作」と位置づけ、「この作品と出会わなかったら今の僕はいません」と断言した。
さらに「人は僕を通して剣心を見ていたり、剣心を背負って他の仕事もしてきた」とこれまでの役者人生を語り、「今回最後ということで肩の荷が下りた気持ちもありますし、寂しい気持ちもあります」と複雑な胸中を吐露した。一方で、「この先の仕事は今までと全然違ったものじゃないといけない。この役、この作品以上のものを作っていかなきゃいけない」と『るろ剣』を糧に次のステージへ向かう意欲を見せていた。(取材:錦怜那)