『エヴァンゲリオン』シリーズ24年ぶりの舞台あいさつ!豪華声優陣が揃う
声優の緒方恵美が28日、新宿バルト9で行われた映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』来場御礼舞台あいさつに出席し、シリーズとしてはおよそ24年ぶりとなる舞台あいさつに感激の表情を見せた。
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本作は、社会現象を巻き起こしたテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を再始動させた新劇場版シリーズの最終章。この日の舞台あいさつは、緒方をはじめ、林原めぐみ、宮村優子、三石琴乃、山口由里子、石田彰、立木文彦、岩永哲哉、岩男潤子、長沢美樹、優希比呂、伊瀬茉莉也、勝杏里、山寺宏一ら、シリーズを支えた豪華声優陣が一挙勢ぞろい。「エヴァンゲリオン」シリーズとしては1997年以来、24年ぶりの舞台あいさつとなった。
主人公・碇シンジ役の緒方は観客の前に立つと「『エヴァンゲリオン』シリーズは24年前に、旧劇場版の舞台あいさつをしたきりでございまして。新劇場版では一度もキャストの舞台あいさつはありませんでした。24年ぶりで、しかもこれだけのメンバーが集まるのは最初で最後の機会だと思います。皆さまが楽しみに来てくださったのと同じように、わたしたちもとても楽しみにここに来ました。最後まで楽しんでください」とあいさつ。
さらに完成した作品について「エヴァンゲリオンは新劇場版、特に『破』の頃からバラバラに収録することが多くなって。特に今作はみんながバラバラになって収録をしていたんで。どういう芝居をしているのかがよくわからずにいて。完成版を観て初めてこうなったのかと知ることになって。皆さまと同じような気持ちで拝見しました。とにかく完成したということで、すべてのクリエーター、スタッフの皆さまにお疲れさまと言いたいです」と付け加えた。
林原は続いて「2時間35分ですかね。長い時間を観て、さらに長いエンドテロップを観ながら、これだけの人が集結した映画だなとなと感慨深い思いでおりました。そしておそらく30代以降の方にとってはここが終わりであり、しかし10代の方はここが入り口かもしれないという思いになりました。無限ループの中の人で漂う人も、一度抜けて、また帰ってくる人も、エヴァンゲリオンというひとつの世界がここに存在していたんだなと、かみ締めるような思いでいます」とコメントした。
さらに式波・アスカ・ラングレー役の宮村も「わたしは試写と、地元の劇場と、2度観ました。昔、エヴァンゲリオンが社会現象になった時はインターネットが普及していなくて。エヴァンゲリオンの謎といった考察本があったので、それを読んで。みんなすごいな、いろいろと考えているんだなと思っていました。今回はインターネットで皆さんの考察を見たり聞いたりして。え、そんなところはそうだったっけと思いながら、また観に行くみたいな。本当にこれが正しいエヴァの楽しみ方だなと思って。今回の完結編でも何度も楽しい思いをしているので、皆さんもいっぱい楽しんでいただければと思います」と感慨深い表情を浮かべ、さらに葛城ミサト役の三石も「今日はみんなと一緒にいられてしあわせです」としみじみ付け加えた。
最後のメッセージとして、「『エヴァンゲリオン』はおかげさまで、この世に長い年月かけてここまでたどり着いた作品です」と語った緒方は、「たぶん皆さんの中には、当時はシンジの気持ちで見ていたけど、今の新劇場版は(シンジの父の)ゲンドウの気持ちになっているという、いろんな方からの声をうかがうと同時に、今初めてエヴァに触れるという10代の皆さんの声も聞こえてきます。今、昔のエヴァを観たら、また違う気持ちが湧くのと同じように、きっとこの完結した『シン・エヴァ』も数年後に観たら、また違う形が見えるような、新しい物が発見できるような、繰り返して観ていただけるような、違う思いを抱いていただけるようなそんな作品だと思います。作品タイトルにはリピートマークがついていますけど、たくさんの方の気持ちが詰まったフィルムなので、ぜひまたなんならテレビシリーズから観ていただいて、その時の皆さんの気持ちを、その中から探していただければと思います」とメッセージを送った。(取材・文:壬生智裕)
映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は全国公開中