アニメ「東京BABYLON 2021」が制作中止
模倣盗用の問題で放送が延期となっていたアニメ「東京BABYLON 2021」が制作中止となったことが、公式サイトで29日に発表された。
人気漫画家集団CLAMPのコミック「東京BABYLON」を原作とした本作は、当初4月からテレビ放送される予定だった。すでに声優キャストやメインスタッフ、主題歌アーティストなども発表されていた。
公式サイトでは、「TVアニメ『東京BABYLON 2021』に関する重要なご報告」と題して、「過日、アニメーション制作会社によります“模倣盗用”が発覚した後、コンプライアンスを順守し二度と同様の事態を発生させないように、委員会として全てのプロダクトの見直しを行って参りました。その結果、残念ながらご指摘を受けましたキャラクターの衣装設定2点以外にも、多数の模倣盗用があることが判明いたしました」と報告した。
製作委員会内では協議が重ねられ、「現制作会社との信頼関係の欠如により制作続行は不可能と判断し、『東京BABYLON 2021』プロジェクトは制作中止とさせていただきます」と発表。「その上で、改めてCLAMP先生、製作委員会にて協議の上、全く新たな制作体制で再出発させていただくこととなりました。このような御報告になりますこと、CLAMP先生、原作『東京BABYLON』を愛する皆さま、『東京BABYLON 2021』にご期待くださり、応援してくださっている皆さま、ご出演いただきましたキャストの皆さま、また本作品にお力添えをいただいているすべての関係者の皆さまに、心より深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
今後については、「CLAMP先生の『東京BABYLON』という大切な作品を、ファンの皆様が心より楽しんでいただけるように新たな体制で一日も早く作品をお届けできますよう、必ずや誠心誠意、製作委員会として努力してまいります。何卒引き続きの応援を頂戴できますように、心よりお願い申し上げます」としている。(編集部・梅山富美子)