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徳川慶喜役の草なぎ剛「#青天を衝けでエゴサ」 4年ぶり連ドラ反響に喜び

「青天を衝け」より草なぎ剛演じる徳川慶喜
「青天を衝け」より草なぎ剛演じる徳川慶喜 - (C)NHK

 現在放送中の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合・毎週日曜20時~ほか)で、徳川幕府最後の将軍・徳川慶喜を好演している草なぎ剛。大河ドラマへの出演は約17年ぶり、地上波連続ドラマへの出演は4年ぶりとなる。慶喜と言えば、賢愚どちらの描き方もされる、つかみどころのなさが一つの魅力となっているが、草なぎ自身もこうした慶喜の特性をしっかり表現することを心掛けているという。「もしかしたら将軍にならないんじゃないかと思われるぐらい、力の抜けた感じを狙っていければ」と慶喜へのアプローチを語った。

【写真】気高く美しいと評判!徳川慶喜役・草なぎ剛劇中カット

 本作は、幕末から明治にかけて約500もの企業を育て、約600の社会公共事業に関わり「日本資本主義の父」と称された実業家・渋沢栄一(吉沢亮)の波乱万丈な人生を追う物語。初回は、その栄一が慶喜に仕官を直訴するところから始まった。

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 草なぎが目指すのは既成概念に捉われず、「将軍にならないかもしれない」と思わせるほど揺れる慶喜を表現すること。だからこそ、あまり慶喜の経歴などを詳しく調べ、本人を研究することはせず、脚本家である大森美香が書き上げた慶喜に従い、その時々の感情で動く。その結果「慶喜を演じていてワクワクするというか心が弾み、すごく楽しいんです」と草なぎは笑う。

 草なぎにとって大河ドラマは、盟友・香取慎吾が主演を務めた2004年放送の「新選組!」で 榎本武揚を演じて以来、実に17年ぶりとなるが、そのときは友情出演的な参戦だった。改めて大河の現場を経験し「セットも出演者もすごく豪華でスケールが大きい。たまに『これセットなんだよな』と確認してしまうぐらい」と笑うと「そんな豪華さに負けないようにしたい。薄っぺらくならないような人物を作り上げることを意識しています」と語る。

 放送がスタートすると、草なぎ演じる慶喜は大きな反響を得た。「僕の周りもで『良かったよ』と言ってくださる方も多く、SNSなどでもファンの皆さんが『すごく良い慶喜だ』って言ってくださるので、#青天を衝け でエゴサーチしています」と照れ臭そう。

円四郎(堤真一)と慶喜

 「出演者がすごく豪華」と語った草なぎ。慶喜の側近となる平岡円四郎を演じる堤真一とは、ドラマ「恋におちたら ~僕の成功の秘密~」(2005)や舞台「K2」(2010)などで共演。「K2」では二人芝居に臨んでおり、その堤との再共演には感慨もひとしおのようだ。「堤さんは昔から可愛がってくださっていました。堤さんのお芝居がすごく好きで、ご一緒すると身が引き締まる思いです。すごく緊張するのですが、二人のシーンには、これまで堤さんとお芝居で培ってきた時間が反映されているような気がしています」

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 吉沢演じる主人公・栄一と慶喜は、生涯を通して親交を深める関係にある。初共演となる吉沢の印象について「ピュアなオーラがあります。お会いする前までは、細いイメージだったのですが、意外と体もしっかりしていて、エネルギッシュな栄一にピッタリだと思いました」と草なぎ。「吉沢くんや(栄一の従兄・渋沢喜作役の)高良(健吾)くんのフレッシュさと、堤さんや(徳川斉昭役の)竹中(直人)さんのベテランの間に挟まれ、良いポジションで、現場を楽しんでいます」とキャスティングの妙に触れていた。

竹中直人演じる慶喜の父・斉昭(写真左)

 地上波連続ドラマでは2017年1月期放送の「嘘の戦争」以来、久々の出演となる草なぎ。「毎週楽しみにしてもらえるというのが、連続ドラマの醍醐味だと思います」と語ると「僕にとっても久しぶりの連ドラなので、長く皆さんとお芝居ができることが、とても楽しいです」と目を輝かせていた。(取材・文:磯部正和)

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