実写版『モンスターハンター』続編の構想あり!古代文明に迫る内容に
カプコンの大ヒットゲームを実写化した映画『モンスターハンター』のメガホンを取ったポール・W・S・アンダーソン監督がインタビューに応じ、続編の構想を明かした。
モンスターが生息する異世界へと迷い込んでしまった主人公・アルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)のサバイバルを描く本作。カプコンの協力のもと、10年以上の歳月をかけて映画を完成させたアンダーソン監督だが、「続編がどのような展開になるかというのは、大体わかっています」とすでに次回作の構想が頭の中に浮かんでいるという。
アンダーソン監督いわく、続編では「古代文明についてもう少し掘り下げたい」とのこと。本作のベースとなった「モンスターハンター:ワールド」(以下、MHW)をプレイしている監督は、「MHWの世界観からも感じるのですが、舞台がローマ帝国崩壊後の暗黒時代にどこか似ていて。ハンターが使う剣などは、古代のテクノロジーにそっくりなんです。一方で、ヘビィボウガンだったり調査団の船はより進化したテクノロジー。文明は崩壊したが、武器として文明の名残がある部分が興味深くて、その辺りをもう少し深く描いていきたいです」と説明している。
一方で、アンダーソン監督は「この3年間は本作のことだけを考えてきたので、一旦は続編のことを忘れて(公開まで)走り切りました」とも。「観客が『モンスターハンター』に満足しなかったら、続編を作ったとしても誰も観てくれません。多くのフランチャイズがシリーズ化を優先し、その結果、映画単体のクオリティーが下がってしまったのを何度も見てきたので」と1作目の反応が判断材料の一つになると明かした。
アンダーソン監督は現在、「ゲーム・オブ・スローンズ」原作者で知られるジョージ・R・R・マーティンの短編小説を映画化する『イン・ザ・ロスト・ランズ(原題) / In the Lost Lands』の製作に取り掛かっている。同作には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のドラックス役で知られるデイヴ・バウティスタのほか、監督の妻で『モンスターハンター』でも主演を務めたミラ・ジョヴォヴィッチも出演。『モンスターハンター』続編が製作される場合は、少なくとも同作の製作が終了した後に始動することとなりそうだ。(取材・文:編集部・倉本拓弥)