月9「イチケイのカラス」初回、竹野内豊&黒木華の名コンビ誕生!「HERO」と比較する声も
5日、竹野内豊主演の月9「イチケイのカラス」(フジテレビ系・毎週月曜夜9時~)の初回が放送され、個人全体視聴率7.8%、世帯視聴率13.9%の好スタートを切った。竹野内演じる型破りな刑事裁判官と、彼に振り回されながら真実をつかもうと奔走する仲間達の活躍を描く物語で、放送中から「HERO」や「リーガル・ハイ」など過去の人気リーガルドラマを引き合いに出しながら多くの感想が寄せられた。
本作は、2018年に発刊された浅見理都の同名漫画に基づく物語で、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)が舞台。第1話は、若くして特例判事補になった堅物のエリート・坂間千鶴(黒木華)がイチケイに赴任するところからスタート。千鶴の目的は、事件の処理件数が信じられないほど少なく、会社なら倒産レベルの“赤字”状態にあるイチケイを立て直すこと。元弁護士という異色の経歴を持つ刑事裁判官・入間みちお(竹野内)とコンビを組み、大学生の長岡誠(萩原利久)が、代議士の江波和義(勝村政信)に全治1か月のケガを負わせた傷害事件に取り組むさまが描かれた。
冒頭では、判決を下すことに「全く迷いがない」千鶴と、「迷い抜く」みちおが全くそりが合わないことが提示され、千鶴は法服を着たままランチを買いに行ったりとみちおの奔放すぎる言動にイライラし通し。公判が始まるとみちおは、傷害事件の原因と思われる誠の父・洋一郎の死の真相を確かめる必要があるとして、捜査権を発動し現場検証を行うと言い出し、その先に思わぬ事実が浮かび上がっていった。
原作では、主人公のみちおは主人公ではなく、眼鏡をかけた小太りの中年裁判官として描かれているが、ドラマでは風貌を大幅にアレンジ。坂間千鶴も、性別を女性に変更している。リーガルドラマという性質上、専門用語も多く法廷シーンをはじめ膨大なセリフ量だったが竹野内、黒木いずれも軽やかに会話劇を展開し、息の合った掛け合いを披露。竹野内に「相変わらず美声」と魅了される声も多かった。
主人公の型破りで天才的なキャラクター、スピーディーかつ二転三転する展開、冤罪が生まれることのないよう一人一人の命、人生に向き合うプロフェッショナルたちの真摯な姿。視聴者の間では木村拓哉主演の「HERO」(フジテレビ系)や堺雅人主演の「リーガル・ハイ」(フジテレビ系)、松本潤主演の「99.9 -刑事専門弁護士」(TBS系)シリーズなどを引き合いに出す感想もあり、本作を含め各主人公が集結したアベンジャーズ企画を切望する声も見られた。
また、みちおが千鶴に投げかけた「『浦島太郎』の乙姫にはどんな罪が下されるのか?」の問いに対する痛快なオチも話題を呼んでいた。(編集部・石井百合子)