傑作フランスアニメ再び『ベルヴィル・ランデブー』リバイバル上映決定
2002年に発表され、故高畑勲監督をはじめ、多くのクリエイターに絶賛されたフランスの長編アニメーション『ベルヴィル・ランデブー』が、7月9日より全国で順次リバイバル上映されることが決定し、ポスタービジュアルが公開された。
本作は、第2次世界大戦後のフランスを舞台に、自転車レーサーの孫をマフィアに誘拐された祖母が、愛犬と共に決死の救出劇を繰り広げる長編アニメーション。後に『イリュージョニスト』などを発表する、バンド・デシネ出身のアニメーション作家、シルヴァン・ショメが監督を務め、デフォルメされたキャラクターたちが織りなす不思議な物語と、遊び心にあふれた仕掛けとユーモア満載の独特の映像で、多くの観客を魅了した。
第76回アカデミー賞において、長編アニメ映画賞と歌曲賞にノミネート。世界中から絶賛を集め、作品の中で大活躍する主人公の愛犬ブルーノは、カンヌ国際映画祭のパルム・ドッグ賞にもノミネートされた。
リバイバル上映決定に合わせて公開されたポスタービジュアルは、最愛の孫を取り戻すため、大都市ベルヴィルまでやってきた祖母が、マフィアの車のヘッドライトに照らされながら、一歩も譲らず立ち向かう姿を切り取ったもの。背景に、夜空にそびえ立つ塔と、フレンチ・トリコロールの花火が浮かぶ、美しく幻想的な仕上がりとなっている。(編集部・入倉功一)
映画『ベルヴィル・ランデブー』は7月9日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開