「ガンダム」ハリウッド実写版、シリーズPが監督に期待!「きっと作品をリスペクトしてくれる」
アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの最新情報を発表する「GUMDAM TOPICS 2021」が13日に Zepp Diver City で行われ、映画監督の本広克行と田中佑和、「ガンダム」シリーズのプロデューサーを務める小形尚弘が出席。本日新情報が発表されたハリウッド実写版について、登壇者が言及する一幕があった。
【画像】ハリウッド実写版の監督はこの人!ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
ストリーミング配信大手Netflixが、『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督を迎えて製作する「機動戦士ガンダム」ハリウッド実写版。今朝飛び込んできたニュースに、本広監督は「ハリウッド実写版ガンダムの発表もあり、すごい時代になりましたよね」と話を振ると、小形プロデューサーも「ジョーダン監督が務めることになりましたが、彼はきっとガンダム作品をリスペクトしてくれると思います」と期待を口にする。
そんな小形プロデューサーの発言に、本広監督は「日本にもいい監督がいるんですけれどね……」とつぶやくと、「『ガンダム』は無理だったので、(サンライズ制作のアニメ)『伝説巨神イデオン』とかやりたいですね」とアピールしていた。
本広監督は、現在「ガンダムチャンネル」にて第1話が配信中の「ガンダムビルドリアル」で総監督を務めている。ガンプラをテーマにした人気アニメシリーズ「ガンダムビルド」の実写版となる本作は、ガンプラバトルを実写とCGによって表現している。
「ガンダムとロボコンが合わさった企画を20年ぐらい前から狙っていたので、監督をやりたかったのですが、どうしてもスケジュールが合わずに後輩に譲ったんです」と本広監督が悔しげに語ると、田中監督は「大事にしたのは、あまりSF過ぎないこと。いまはテクノロジーが発展しているので、なんでもできてしまうのですが、2~3年後ぐらいに実現するようなリアリティーを目指しています」と作品のコンセプトを明かす。
さらに田中監督は、「モビルスーツのバトルシーンはガンダムファンに満足してもらえるものを目指していますが、ガンダムに馴染んでいない人たちにも観ていただきたいので、実写部分では青春物語を大切にしました」とドラマパートの意図を明かした。
続けて、「ロボットものの対戦ドラマって、パイロットのコックピットが映し出されるカットが必ずあると思うのですが、今回は総監督から『そういう演出はしないでほしい』と言われていたので、やっていません」と田中監督。この点について、総監督の本広は「コックピットの中のカットというのは動きがないじゃないですか。マスタースレーブ方式という、手を動かすとロボットの手が動くという形にした方がドラマチックだなと思ったんです」と説明した。
この日は、「ガンダムビルドリアル」第2話が4月26日から配信されることや、富野由悠季が総監督を務める「ガンダム Gのレコンギスタ」劇場版シリーズの第3部『劇場版 『Gのレコンギスタ III』「宇宙からの遺産」』が、7月22日に公開されることも発表された。(磯部正和)