ラッパーDMXが50歳で死去 心臓発作で搬送
今月2日に自宅で心臓発作を起こして重体となっていた、人気ラッパー・DMX(アール・シモンズ)さんが、病院に搬送されてから1週間後の現地時間9日に亡くなったと、Peopleほか各メディアが報じた。50歳だった。
DMXさんは先週金曜日に心臓発作を起こし、ニューヨーク州ホワイトプレインズの病院に搬送され、生命維持装置につながれていた。TMZ.comは、原因を薬物の過剰摂取と報じている。
DMXさんの家族の代理人は「わたしたちは深い悲しみと共に、愛するDMX(本名アール・シモンズ)が、数日にわたり生命維持装置につながれていたホワイトプレインズ病院にて、家族に見守られながら50歳でこの世を去ったことをお知らせします。アールは最後まで戦い抜いた闘士でした」と各メディアに声明を発表。
「彼は心から家族を愛し、わたしたちも彼との時間を大切にしました。彼の音楽は、世界中で数えきれないほどの人々に影響を与え、その象徴的な遺産は永遠に生き続けるでしょう。この困難な時に寄せられた、全ての愛とサポートに心から感謝いたします。私たちが、ブラザーであり、父であり、おじであり、世界がDMXとして知る男の喪失を悲しむ間、プライバシーを尊重いただけますと幸いです。追悼式について詳細が決定しましたら、皆さんにお知らせいたします」と呼びかけている。
DMXさんは、1970年12月18日生まれのメリーランド州ボルチモア出身。1998年のファーストアルバム「イッツ・ダーク&ヘル・イズ・ホット」が初登場にして全米チャート首位を獲得。5作連続でアルバムが全米1位を記録するなど、一時代を築き上げ、多くのアーティストやファンに影響を与えた。一方、私生活ではさまざまなトラブルが報じられ、数多くの容疑で逮捕されてきた。
俳優としても活動し、『BELLY 血の銃弾』(1998)をはじめ、ジェット・リーと共演した『ロミオ・マスト・ダイ』(2000)、『ブラック・ダイヤモンド』(2003)、スティーヴン・セガールと共演した『DENGEKI 電撃』(2001)などのアクション映画に出演。麻薬ビジネスで成功を手にした男の壮絶な人生を描く主演映画『ネバー・ダイ・アローン』(2004)では製作も務めた。(編集部・入倉功一)