成田凌、前田敦子から20回の強烈ビンタ!『くれなずめ』撮影を振り返る
俳優の成田凌が15日、テアトル新宿で行われた映画『くれなずめ』の完成披露舞台あいさつに出席し、共演者らと本作の撮影を振り返った。壇上には成田とともに共演者の高良健吾、若葉竜也、浜野謙太、藤原季節、目次立樹、前田敦子、松居大悟監督も登壇した。
成田凌、高良健吾、若葉竜也ら集結!舞台あいさつの様子【写真】
本作は、『バイプレイヤーズ』シリーズなどで知られる松居監督が実体験をもとに執筆したオリジナル舞台劇を自ら映画化。友人の結婚式で余興を披露すべく集まった高校時代の旧友たちが、披露宴終了から2次会が始まるまでの時間を過ごすなか、予想外の出来事に巻き込まれていく。
主演を務めた成田は、撮影を振り返って「久々に全員が集まりました。撮影は最高に楽しかったです。最高な日々を送りすぎて逆に不安になるくらいでした」と笑顔であいさつ。続けて「準備している時が特に印象的でした。みんなで関係性を作ってリハーサルをして、責任感と無責任感を与えてくれるメンバーは素晴らしかった」と旧友同士を演じた出演者の様子を紹介した。
また、松居監督の書いた脚本にも感銘を受けたという成田。「映像で観ているとわからないと思いますが、文字にすると男って普段どれだけバカな会話しているんだろうと。そういうのが鮮明にわかる脚本でした。でも、気づいたら空気感が変わったりして、松井さんすごいなと思いました」とその実力に驚いたことを明かす。
高良も脚本に感銘を受けた一人。「会社の方から『ちょっと言葉にするのは難しいから、まずは読んでみて』と渡されて。そしたら面白くて、ハマケンさんが出ると聞いて、すぐに電話したくらい。脚本を読んでそんなことをしたことないのですが、それくらい面白かった。高尚な話に思えました」と感想を述べる。
そんななか、前田は成田にビンタをするシーンがあったことを振り返る。「お互いに痛い。申し訳ないです。ごめんなさい」と壇上で謝罪し、成田も「僕が怖くて避けてしまって……。大振りかぶりできたので避けたら、それ見て監督が怒って(笑)。20回くらい撮ったんじゃないですか。この作品の前田さんは素晴らしかった」と裏話を明かした。
この日、松居監督は集まったたくさんの観客の姿に感動しきり。「一緒にやっていた友だちに向けて作った作品です。こんなにたくさんの人に関わってもらって、たくさんの人に観てもらっている。僕と友だちの時間が肯定されているようで嬉しいです」と喜びを口にした。(取材・文:名鹿祥史)
映画『くれなずめ』は4月29日よりテアトル新宿ほかにて全国公開