『ノマドランド』クロエ・ジャオが受賞!全米監督組合賞
現地時間10日、第73回全米監督組合(DGA)賞が発表され、長編映画部門では『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督が、アジア系の女性監督として初めて同賞に選ばれた。
『ノマドランド』は、リーマンショックによる企業破たんで住処を失った主人公を中心に、現代のノマド(遊牧民)と呼ばれる人々の生きざまを描いたロードムービー。ジャオ監督は、女性監督としては『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグローに続き2人目、有色人種の女性としては初受賞となる快挙を成し遂げた。
同作は、ここまで第78回ゴールデン・グローブ賞作品賞(ドラマ)や第32回全米プロデューサー組合(PGA)賞受賞など、アカデミー賞前哨戦を席巻しており、オスカー最有力候補として注目を浴びている。
そのほか初長編映画部門では『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』のダリウス・マーダー監督が受賞した。第73回全米監督組合賞映画部門の主な受賞結果は以下の通り。(編集部・入倉功一)
長編映画部門
クロエ・ジャオ 『ノマドランド』
初長編映画部門
ダリウス・マーダー 『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』
ドキュメンタリー映画部門
マイケル・デュウィック&グレゴリー・カーショウ監督 『ザ・トリュフ・ハンターズ(原題) / The Truffle Hunters』