「おちょやん」千代と一平が別れを決意…20週を振り返り!
現在放送中の連続テレビ小説「おちょやん」(月~土、NHK総合・午前8時~ほか)が20週目を迎えている。今週の見どころを振り返ってみたい(一部、あらすじに触れています)。
「おちょやん」は、明治の末に大阪・南河内の貧しい家に生まれた千代(杉咲花)が、さまざまな苦難を乗り越えながら女優の道を駆け上がっていく姿を描く物語。4月19日から第20週「何でうちやあれへんの」に突入し、千代と一平(成田凌)を中心とした「鶴亀新喜劇」の旗揚げから1年後の物語が描かれた。
昭和25年、1周年の記念興行を行うことになり、意気込む劇団員たち。ところが、一平は新作ではなく、旗揚げ公演と同じ演目である「お家はんと直どん」をやるという。一平が新作を書けないのではないかと気掛かりに思う千代。そんななか突然、歌劇団出身の灯子(小西はる)が劇団を辞めると言い出すのだった。
千代に憧れて新喜劇に入ってきた灯子だが、一平が灯子の家から出てくるのを見たという劇団員も。二人によからぬ関係があるはずがないと高を括る千代の思いとは裏腹に、事実を認める一平。千代は激怒し、家を出て「岡福」にしばらくのあいだ泊まることにする。
そのなかで始まった公演の稽古は、当然のことながら思うようにはいかない。ある日、社長の大山鶴蔵(中村鴈治郎)が千代に会いに「岡福」に突然やってきて、今の鶴亀新喜劇があるのは千代のおかげだと告げる。それが千代にとって鶴蔵の姿を見た最後となった。
さらには灯子の妊娠も発覚し、一平に離婚届を渡した千代。最後にもう一度話したいという一平を稽古場で、いつもよりめかし込んだ姿で待ち続けるが、一平はなかなか姿を現さない。ようやく姿を見せた一平は深々と頭を下げて「産まれてくる子を守ってやりたい」と思いを打ち明ける。
千代は「ええで」と静かに受け入れつつも、新喜劇は続けると毅然とした態度。だが、帰宅すると、一平と暮らした部屋で寛治(前田旺志郎)を前に感情を爆発させ、一平が残した何もかもを床に叩きつけるのだった。
翌朝、稽古場で千代は鶴亀新喜劇の仲間たちに、お互いが決めた道を口にする。そして、記念興行の「お家はんと直どん」が開幕し、夫婦だった二人が舞台上で元恋人を演じることになるのだった……。
波乱の展開を見せた第20週。最終回は5月14日(15日は最終週の振り返り)の予定となっており、残すところ3週となっている。(編集部・大内啓輔)