北村匠海『明け方の若者たち』に黒島結菜、井上祐貴ら!新キャスト発表
北村匠海が主演を務める映画『明け方の若者たち』に黒島結菜、井上祐貴らが出演することが決定した。本作は、2022年お正月に全国ロードショーとなる予定だ。
原作は、Twitterでの妄想ツイートが話題となったウェブライター、カツセマサヒコによる青春恋愛小説。北村演じる主人公の20代の喜びと苦しみがない混ぜになった青春を描く。明大前の飲み会で“僕”(北村)が一目ぼれする“彼女”役に2022年放送開始予定のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロインを務める黒島、“僕”の同期で後に親友となる尚人役に「ウルトラマンタイガ」(2019・テレビ東京)で主演を担った井上が抜てきされた。
“僕”の母・知子役を高橋ひとみ、“僕”と“彼女”の出会いの場となる沖縄料理屋の女将役を濱田マリ、“僕”が友人に連れられて訪れた風俗で出会う風俗嬢・ミカ役を佐津川愛美、“僕”の上司・中山役を山中崇、“僕”と尚人の同期・黒澤役を菅原健、物語冒頭で“僕”が参加する明大前での「勝ち組飲み」の主催者・石田役を楽駆が担当する。
黒島は、「台詞を言葉にするのがとても難しくてわからないことだらけでしたが、今のわたしにできる精一杯ができたと思います。北村くんとは3回目の共演だったので、安心して現場で過ごすことができ、井上くんは初めてなのに初めてじゃないような不思議な人でとても楽しくお芝居ができました。松本監督の演出は常に新しくて、ニヤッとしてしまうくらい面白かったです。撮影が終わって少し経ちますが、今思い出すとすごく純粋で美しい時間でした。誠実で一生懸命なこの物語を多くの方に観て感じていただけると嬉しいです」と作品をアピール。
一方の井上は、「脚本を読んだ時、同世代の登場人物に共感して、とても楽しく読み進めました。撮影合間の北村くんや黒島さんとの他愛もない会話も、まるで劇中の1シーンに感じるような現場で、撮影中はそんな感覚で過ごしていました。僕が演じさせていただいた古賀尚人は、カッコよくてなんでもこなせる。でもその裏には努力やプライドがあるんだろうなと演じながら感じました。僕自身尚人からたくさん刺激を受けたこの作品。今は完成が楽しみです」と語っている。
また、松本花奈監督は、黒島について「冒頭、沖縄料理屋での飲み会のシーンで、皆の輪に混ざろうとせず時間を持て余したように、ただそこに”いる”だけの『彼女』の姿をモニター越しに見たとき、思い描いていた『彼女』像とあまりに一致していて心臓がバクバクしたことを覚えています。黒島さんご自身は撮影の合間などは北村さんたちとワイワイ喋ったりしていて、とてもポジティブな空気感をまとわれている方だという印象を受けました。ですが、カメラが回って『彼女』を演じ始めるとガラッと変わり、どこかセンシティブでつかみどころのない空気感を纏われていて、その振り幅に驚きました。『僕』から見た『彼女』の視点だけでは描ききれない“不安定さ”が『彼女』への興味が尽きない理由なのだと感じました」と振り返る。
井上のことは、「今回2度目だったのですが、またご一緒することができて嬉しかったです。尚人という役柄は、友だち想いで仕事への意欲もあり、良いときも悪いときも常にその時々のベストを追求できる男です。一見何でもできすぎて嫌な奴にも見えそうですが、井上さんはそんな尚人をとても人間味溢れる人物として演じてくれました。描かれないところでの彼の悩みや葛藤がにじんでいるからこそ、一層愛される人物になっているかと思います。また北村さんや菅原さんとは実際仲が良さそうで、3人のシーンでちょいちょい挟まれるアドリブがリアルで面白かったです」とコメントを寄せている。(編集部・梅山富美子)