佐藤健『るろ剣』覚悟決め挑んだ最終章
佐藤健が主演を務める『るろうに剣心』シリーズのフィナーレを飾る『最終章』の第1作『るろうに剣心 最終章 The Final』が23日に初日を迎えた。佐藤はどんな気持ちで『最終章』に挑み、作品をさらに進化させたのか。オフィシャルインタビューで語っている。
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ファン待望の新作となった『るろうに剣心 最終章 The Final』では、穏やかに暮らしていた緋村剣心(佐藤)たちの前に、最恐の敵・雪代縁(新田真剣佑)が現れる。自信の過去を知る縁と、剣心はかつてない死闘を繰り広げる。第2弾『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(6月4日公開)では、剣心のかつての妻・雪代巴(有村架純)も登場し、剣心の頬に残る十字傷の秘密が明かされる。
『The Final』『The Beginning』の2作は同時に撮影が敢行された。『最終章』は、いつかどこかでやる時がくると佐藤の心の中に常にあったが、「前作の撮影の過酷さがなかなか消えなくて見て見ぬふり」をしていたそう。それだけに『最終章』のオファーがきたときは「その時が来たか、ついにその時が来たかと。『るろうに剣心』シリーズとしても、今回のエピソードをやらずして終わることはできないなと思っていました」と覚悟を決めて挑んだ。
『The Final』には剣心と縁の一対一の対決や、一対多数の対決なども描かれ、ファンを魅了してきたアクションはさらなる進化を遂げている。「大勢の敵を相手にするということは、360度全方向に向けて気を遣わなければならないので、一対一のアクションより体力的にも大変です。ただ、映画のストーリーとしては、その後の縁との一対一の戦いが本当の意味でのクライマックスなので、そういう意味では縁のアクションが一番大変だったと感じています。限られた時間の中で、かなりの数のアクションを撮りきらなくてはいけなかったので」
「(これまでのシリーズで培ってきた)ノウハウがあるので、どんな動きが綺麗に決まるのか、こういう動きは決まりづらいみたいなデータがたくさんある。その蓄積の中から、今回は良いところだけを凝縮したというか、ちょっとでもぬるい動きは極力排除していく、ということをやっています」
佐藤が「間違いなく今までで一番見ごたえのある密度の高いアクションになっていると思います。ぬるいアクションはカットしたほうがいいっていう共通認識でやっていたので」と自信をのぞかせる本作。「ものすごく大変な現場でしたが最後までそれを共有できた。本当に大好きな現場でしたし、一緒に仕事ができたことを嬉しく思います」と撮影を振り返っている。(編集部・海江田宗)
『るろうに剣心 最終章 The Final』は公開中