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「ドラゴン桜」阿部寛、新作映画で北斎を導くカリスマに

『HOKUSAI』より阿部寛演じる蔦屋重三郎
『HOKUSAI』より阿部寛演じる蔦屋重三郎 - (C) 2020 HOKUSAI MOVIE

 日曜劇場「ドラゴン桜」も話題の阿部寛が、江戸時代に実在した版元・プロデューサーの蔦屋重三郎を演じる『HOKUSAI』が間もなく公開される(5月28日公開)。本作から重三郎が葛飾北斎を天才浮世絵師へと育てていく過程を切り取った場面写真が公開された。

北斎導くキーマン・蔦屋重三郎場面写真

 本作は、「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が新千円札のデザインやパスポートに採用されるなど、時代を超えて親しまれる北斎の壮絶な生きざまを、知られざる青年期にも焦点を当てて描くオリジナルストーリー。阿部は、先ごろ大ヒットドラマ「ドラゴン桜」16年ぶりの続編がスタート。同ドラマでは落ちこぼれの高校生たちを東大合格へと導く元暴走族の型破りな弁護士がアタリ役となったが、『HOKUSAI』でもまた、新たな才能を発掘し育てる役どころにふんする。

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 演じる重三郎は、江戸時代中期を代表する浮世絵や書物の版元であり、出版販売もしている耕書堂の店主。北斎のみならず喜多川歌麿や東洲斎写楽ら人気絵師を育て、輩出した当代きってのプロデューサーだ。

青年期の北斎(柳楽優弥)と重三郎

 映画では、重三郎が柳楽優弥演じる若き日の北斎に目をつけ、絵を描くことの本質を捉えることができない北斎に「絵を描く意味」を問いかけ、鼓舞。北斎にとって師匠のような存在として描かれる。北斎は重三郎に触発され自身を追い詰めることでようやく本当の自分らしさに気づき「江島春望」を描き上げるが、北斎の波の絵を見た重三郎の目には涙が。阿部は本シーンをこう語っている。

 「北斎の様子を見て、彼の体から放たれる今までとは全く違う、匂い立つような自分らしさへの自信を感じて、こいつは大丈夫だと思ったんでしょうね。そして最後のシーンで、何ヶ月か後に新たな作品を北斎が持ってきたときに『やっと化けた、俺が見込んだ通りになった』と思ったんだと思います。また、歌麿はすでに完成していたのに対し、北斎は自分が見つけたという自負があったと思うので、彼には最後に何かを置いていけたらと思ったのかもしれません」

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 公開された場面写真は、北斎に絵を描く意味を問う様子や、彼の成長を目の当たりにし優しい眼差しを向ける姿や手渡された作品を感慨深げに見つめるシーンなど。そして、北斎に世界地図を見せながら自身の夢を語る重要なワンシーンも見られる。

 物語は、北斎が描いた三つの波の秘密を軸に展開。北斎の青年期を柳楽、老年期を田中泯が演じるほか、美人画の大家・喜多川歌麿に玉木宏、戯作者の柳亭種彦に永山瑛太らが名を連ねている。監督は、『探偵はBARにいる』シリーズや『相棒』シリーズの橋本一。(編集部・石井百合子)

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