『美しき誘惑-現代の「画皮」-』1位スタート
映画週末興行成績
土日2日間(5月15日~5月16日)の全国映画動員ランキングが興行通信社より発表され、14日に公開された、宗教家の大川隆法が製作総指揮と原作の『美しき誘惑-現代の「画皮」-』が1位を獲得した。
同作は、人を惑わす「九尾の狐」の伝説をモチーフに、九尾の狐がとりつく妖魔の美女と、彼女に心を奪われた青年の運命を描く。大手銀行の副頭取の秘書をし、夜は高級クラブでホステスとして男性を品定めする裏の顔を持つ山本舞子(長谷川奈央)が、将来の総理大臣候補と期待される青年・塩村太郎(市原綾真)と出会う。『世界から希望が消えたなら。』などの赤羽博が監督し、芦川よしみ、モロ師岡、千眼美子らが出演している。
『美しき誘惑-現代の「画皮」-』に1位を譲って先週のトップ3はひとつずつランクを下げ、公開5週目の『名探偵コナン 緋色の弾丸』は2位、公開4週目の『るろうに剣心 最終章 The Final』は3位、公開10週目の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は4位となった。
15日公開の『劇場版 Fate / Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編Paladin; Agateram』が5位にランクイン。ゲーム「Fate / Grand Order」シリーズの全体構成を手掛ける奈須きのこがシナリオを担当したエピソード「第六特異点」を2部構成で映画化したアニメーションの後編。遍歴の騎士ベディヴィエールが、人々を虐殺する獅子王と配下の円卓の騎士との決戦に挑む。ボイスキャストにはベディヴィエール役の宮野真守のほか、島崎信長、高橋李依、坂本真綾、川澄綾子ら。
ほか新作では第93回アカデミー賞でアンソニー・ホプキンスが史上最高齢で主演男優賞を受賞した『ファーザー』が8位に。認知症を患い、次第に自分自身や家族のこともわからなくなっていく年老いた父親をアンソニーが演じ、娘のアンとして『女王陛下のお気に入り』などのオリヴィア・コールマンが共演している。
また、成田凌、若葉竜也、浜野謙太、藤原季節、目次立樹、飯豊まりえ、前田敦子、高良健吾らが共演した『くれなずめ』が9位スタートを切った。結婚式で余興を披露するために集まった高校時代の旧友たちが、披露宴と2次会の間の中途半端な時間に、青春時代の思い出話に花を咲かせていき……。
今週は『地獄の花園』『いのちの停車場』『茜色に焼かれる』『やすらぎの森』『レスキュー』などが公開される。(ランキング・数字などは興行通信社調べ)(編集部・海江田宗)
【2021年5月15日~5月16日の全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)】※()内は先週の順位
1(初)『美しき誘惑-現代の「画皮」-』:1週目
2(1)『名探偵コナン 緋色の弾丸』:5週目
3(2)『るろうに剣心 最終章 The Final』:4週目
4(3)『シン・エヴァンゲリオン劇場版』:10週目
5(初)『劇場版 Fate / Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編Paladin; Agateram』1週目
6(5)『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』:31週目
7(4)『ジェントルメン』:2週目
8(初)『ファーザー』:1週目
9(初)『くれなずめ』:1週目
10(6)『ノマドランド』:8週目