カジノでゾンビと大バトル!ザック・スナイダー、新作映画にデイヴ・バウティスタは必要不可欠だった
Netflixで独占配信がスタートしたゾンビアクション『アーミー・オブ・ザ・デッド』でメガホンを取ったザック・スナイダー監督が、ゾンビだらけのラスベガスに突入する傭兵軍団を率いる主人公スコットを演じたデイヴ・バウティスタについて語った。
【画像】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のデイヴ・バウティスタ
スナイダー監督にとって、長編デビュー作『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)以来、約17年ぶりのゾンビ映画となった本作。ゾンビパニックで封鎖されたラスベガスに残された大金を強奪するべく集められた、ワケありの傭兵たちが、進化型ゾンビのうごめく危険地帯へと突入する。
デイヴが演じるスコットは、かつてのゾンビ大戦において、ラスベガスの封鎖に貢献した屈強な兵士。戦いの後は、戦場のトラウマに苛まれながら英雄扱いとは程遠い生活を送っており、一発逆転をかけてラスベガスへ。ある出来事をきっかけに、娘ケイトとの間にも確執を抱えており、ナイーヴな父親としての一面も見せる。
「スコットというキャラクターを、脆さのある人物としても描いたんだ。実は、スコットの贖罪の物語でもあるからね。肉体的に屈強なキャラクターがそういう脆さを持ち合わせている……というのがたまらなく良いと思った」というスナイダー監督にとって、彼の内面を深く表現できる役者の存在は必須。それだけに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『ブレードランナー 2049』など、数々の作品で観客の共感を呼んできたデイヴの存在は不可欠だった。「デイヴは観る人に共感を呼び起こすことのできる役者でもあるからね」。
もちろん、スナイダー印のハードアクションをこなせる肉体も必須だった。「アクションシーンに、何か印象的な瞬間を入れ込むことを意識したんだ。ラスベガスが舞台だから、カジノの中で、スコットがスロットマシンに囲まれたテーブルの上を走りながらゾンビを撃つ……というように、アイコン的な要素をてんこ盛りにしたかった」というスナイダー監督は「肉体的に強いデイヴはそれに応えてくれたよ」と大満足。デイヴだからこそ乗り切れた、煌びやかなカジノ内におけるゾンビ軍団とのバトルは必見だ。
一方のデイヴは、本作のオファーを受けた当時、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』第3弾と重なる可能性もあったが、スナイダー監督とタッグを組むために出演を決めたという。そんな本作についてスナイダー監督は「これまでのキャリアで最高の満足感を味わった」とかつてない手応えを感じている様子。ファンにとっても必見の一本となりそうだ。(編集部・入倉功一)
Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』は独占配信中