レディー・ガガ、レイプされ妊娠…19歳の時の壮絶体験を告白
19歳の時に音楽プロデューサーからレイプされた過去を打ち明けていた歌手・女優のレディー・ガガ(35)。オプラ・ウィンフリーとヘンリー王子によるメンタルヘルスを題材にした Apple TV+ の新シリーズ「あなたに見えない、私のこと」第1話で、その際、妊娠させられたことを明かした。
ガガは「あれは19歳だった。すでに音楽業界で働いていたんだけど、プロデューサーが『服を脱げ』とわたしに言ったの。嫌だと言って立ち去ったわ。すると、わたしの音楽をめちゃくちゃにすると言われた。そして、脱ぐように言われ続けて、わたしはただ固まってしまい……今も思い出せない」と涙ながらに告白。「相手の名前は言わないわ。#MeToo運動でそうすることができた人たちがいるのは理解できるけど、わたしにはできない。その人物には二度と会いたくないの」
数年後、慢性の痛みに耐えかねて病院へ行くと精神科医に会うように言われ、PTSDだと診断された。「最初は全身に痛みを感じ、次に感覚がマヒした。そして、これはあの時の苦痛だと気付いたの。わたしをレイプした人間に妊娠した状態で両親の家の角で降ろされた時のものだって。わたしは吐いていて、病気だった。性的に虐待され、数か月スタジオに閉じ込められていたから」。2018年頃には精神が完全に崩壊し、ツアーも中止するに至ったという。
かつては自傷行為をしていたというガガ。「素晴らしい日々が半年続いても、たった一つのきっかけで落ち込んでしまう。わたしの場合、落ち込むというのは、リストカットをしたい、死ぬことを考えてしまう、ということ。わたしはそのような精神状態から抜け出す術を学んだわ」
「人生は直線だとみんなが思っている。病気になれば、いずれ治るものだとね。でも心の病の場合は違う。人を捕らえて離さない」「なぜ自傷行為は良くないことだかわかる? それは、そうすることで自分がずっと落ち込んでしまうからよ。誰かに『見て、わたしは苦しんでいる』と示すことで気分が良くなるだろうって思うかもしれないけど、違う。それは助けにはならない」
「悩んでいる人たちに言いたい。一人でいいから、自分を正当に評価してくれる人を見つけて。自分を信じてくれて、自分の苦痛が現実にあるものと理解してくれる人。そういう人がいれば、自分自身を律することができる」と呼び掛けたガガ。「正直に言えば、こうした話をするのはつらい。恥じ入る気持ちもあるし、特権もお金も力も持っているわたしが、どうしてみじめだとみんなに言えるの? と思ってしまう。わたしは、わたしのために誰かに泣いてほしいからこの話をしているんじゃないの。わたしは大丈夫よ。だけど、誰かに心を開いてほしい。わたしがこの話をするのは、人々が助けを求めているから。それに話せるようになることが、わたしを癒やすプロセスでもあるの」と語っていた。(BANG Media International)