米アマゾン、MGM買収を正式発表 買収額は9,200億円
米アマゾンが現地時間26日、ハリウッドの大手映画制作・配給会社MGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)を買収すると正式発表した。買収額は84億5,000万ドル(約9,200億円・1ドル110円)。
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MGMは、映画『007』シリーズや『ロッキー』シリーズなど数多くのヒット作を手がけてきた映画会社の老舗。アマゾンは同社を買収することで、『オズの魔法使』『風と共に去りぬ』など4,000本以上の映画、「FARGO/ファーゴ」「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」などを含めた17,000エピソードものテレビシリーズを手にすることになる。
アマゾンがMGM買収に向けての協議に入ったことは、現地時間18日ごろから報じられていた。Varietyほか大手メディアは、アマゾンが約90億ドル(約9,900億円)で買収に乗り出しており、すでに数週間の交渉に入っていると伝えていた。
米アマゾン・スタジオとプライム・ビデオのシニア・バイス・プレジデントを務めるマイク・ホプキンス氏は、「より優れたストーリーテリングを提供する機会が得られたことを大変嬉しく思います」と声明でコメントしている。
MGM製作の新作映画は現在、『007』シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ほか、グッチ一族をレディー・ガガ主演で描く『ハウス・オブ・グッチ(原題) / House of Gucci』、アニメーション映画『アダムス・ファミリー』第2弾などが控えている。(編集部・倉本拓弥)