『ザ・ファブル』岡田准一が明かす敵役の重要性 新たな場面カットも
岡田准一主演の映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(6月18日公開)から、岡田演じる伝説の殺し屋・ファブルと平手友梨奈ふんする少女・ヒナコの姿を捉えた場面カットが公開された。また、岡田が、『ザ・ファブル』の魅力について、「敵役が面白いからこそ映画として成立するお話」と明かしている。
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』TVスポット 再会篇【動画】
本作は、南勝久原作のコミック「ザ・ファブル」の実写映画化第2弾となる作品。佐藤アキラという偽名を使い一般人のフリをして生きるファブルが、因縁のある冷徹な犯罪者・宇津帆(堤真一)と対峙することになるさまを描く。岡田が、「ファブルにとって変化のある回」と称する本作では、4年前のある事件でかつて救えなかった車椅子の少女・ヒナコ(平手)との再会をきっかけにファブルに変化が訪れる。
4年前のある事件で足を悪くし、歩けなくなってしまったヒナコは、同時に両親をも殺害されるという壮絶な過去を抱える。その後、表向きでは子どもたちを危険から守るNPO団体の代表として活動しているが、裏では緻密な計画で若者を殺す残虐な男・宇津帆に引き取られ復讐だけを生きがいに過ごしていた。そんなある日、公園でリハビリをしていた際に「歩けるようになる」と佐藤アキラ(ファブル)から声をかけられる。公開された場面カットでは、そんな2人の姿を見ることができる。
この再会をきっかけに、深く閉ざしていたヒナコの心にも変化が。江口カン監督は、「アクションはもちろんすごいのですが、ヒナコや宇津帆といった人間たちの複雑な絡み合いの面白さ……人間ドラマの部分がすごく深く描けている実感があります!」と自信を見せる。
最狂の敵・宇津帆は、凄腕の殺し屋・鈴木(安藤政信)とともに、ある理由からファブルへの復讐に燃えている。岡田は、かねてより「『ザ・ファブル』は敵役(が重要)なんですよね。敵役が面白いからこそ映画として成立するお話」とコメントを寄せている。堤は、「悪党を演じよう、という気持ちではなかったです。表の顔、裏の顔と分けて考えるのはやめようと思い、表の顔は宇津帆の正義といいますか、そんなに悪いことではない、もしかしたら正しいことをしているのでは、という思いがベースにありました」と振り返り、原作者の南は「原作よりも、さらに人間味が溢れていた」と讃えていた。(編集部・梅山富美子)