芳根京子が大人の表情で魅せる…こだわりの美術が彩る『Arc アーク』本編映像
芳根京子が主演を務める映画『Arc アーク』(6月25日公開)より、芳根の貫禄たっぷりな大人の表情を切り取った本編映像が公開された。
芳根京子が大人の表情で魅せる…『Arc アーク』本編映像【動画】
本作は、SF作家ケン・リュウの短編小説「円弧(アーク)」をもとに、不老不死が現実となった近未来で初めて永遠の命を得た女性の半生を描く物語。単独主演映画としては7年ぶりとなる芳根は、17歳から100歳以上にわたる人生を生き抜く、不老不死の力を手に入れた世界初の女性・リナを演じた。監督を『蜜蜂と遠雷』などの石川慶が務めた。
今回公開されたのは、リナ(芳根)が所属するエターニティ社が開催した年越しパーティーのシーンを切り取った本編映像。遺体を美しいまま保存するプラスティネーションの技術で生み出された〈ボディーワークス〉が普及し、大きく飛躍したことが祝われており、師のエマ(寺島しのぶ)から受け継いで成功の立役者となったリナの貫禄を感じさせる姿が印象的だ。作品ごとに異なる表情を見せる芳根が大人の魅力を放っている。
撮影が行われたのは、世界的な建築家である丹下健三が設計を手掛けた香川県庁東館で、その特徴的な壁画も活用された独特の雰囲気が作り出されている。美術を手掛けたのは、映画『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞優秀美術賞を受賞した我妻弘之で、石川監督とは『蜜蜂と遠雷』に続く2度目のタッグとなった。二人は独特の世界感を作り上げるべく、「50年、100年残ってきた良質な素材やデザインはこの先も残り続ける」と考え、既存の建物を活用。パーティーシーンについて我妻は「映画全体の中でも唯一無二の華やかな空間になるように心掛けましたが、装飾品は飾らずシンプルに三体による〈ボディーワークス〉がギャラリーの中で強調されるように意識しました」という。
本作には芳根と寺島のほかに岡田将生、清水くるみ、井之脇海、中川翼、中村ゆり、倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫もキャストとして名を連ねている。(編集部・大内啓輔)