木村拓哉、海外制作ドラマ初参加!「ゲーム・オブ・スローンズ」プロデューサーが仕掛ける海洋SFサスペンス
ヨーロッパ各国の主要放送局とHulu Japanの共同製作による海洋SFサスペンス「THE SWARM(原題)」(全8話)に木村拓哉が出演することが明らかになった。大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の主要プロデューサーの一人で、数々のエミー賞受賞歴を誇るフランク・ドルジャーが製作総指揮を務める本作は2022年に世界同時放送および配信を開始し、日本ではHuluにて独占配信される予定となっている。
本作は、世界各国を舞台に、深海に生息する未確認知的生物の群れに直面した人類の闘いを描く海洋SFサスペンス。撮影期間は今年6月から9月を予定しており、フランク・ドルジャーが「ゲーム・オブ・スローンズ」後に初めて手掛ける作品となる。キャストには各国から多彩な顔ぶれが発表されており、日本人キャストとして木村の出演が決定。木村は人類の危機に立ち向かう科学者グループの一つを組成し、海洋問題に取り組む「ミフネ財団」の創設者で自らチームを指揮するアイト・ミフネ役を務める。
全編英語でイタリアでの撮影に参加し、ストーリー後半部分でのキーパーソンの一人となる、人類の運命の鍵を握る人物を演じる木村。「『ゲーム・オブ・スローンズ』は大好きな作品でしたので、そのチームからのオファーがあった際は、素直にうれしい気持ちでした。原作の世界観の完成度が高く、この世界観の中に自分が参加できることを大変うれしく思います。どんな役であれ、いただいた役柄を大切に演じたいと思っています。また、日本だけでなく、世界がまだこのような時世ですので、細心の注意を払って撮影現場に赴きたいと思っております」と意気込みを語っている。
ドルジャーは「『ゲーム・オブ・スローンズ』と同様に、この『THE SWARM(原題)』においては、全体の調和が本質的に重要であり、キャラクターたちに生命を吹き込んでくれるオリジナリティーあふれる魅力的な俳優達の布陣が成功の鍵であると常にイメージしていました。木村さんに演じてもらう役は、強く権威ある雰囲気と際立った知性を同時に表現できることが求められますが、彼の作品を拝見しこのキャラクターを演じるのにまさしくうってつけと確信しました」とコメントしている。
ほかにもセシル・ドゥ・フランス、アレクサンダー・カリム、レオニー・ベネシュ、バルバラ・スコヴァといった10か国を超える国際色豊かな実力派俳優陣の出演も決定。ドルジャーは「原作『THE SWARM』のドラマ化に当たっては、クリエイティブ面でさまざまな課題がありました。最もやりがいのあった課題は、ますます多様化する現代の科学者コミュニティを反映して登場人物を再解釈することでした。これにより、小説が執筆された2004年当時には想像もつかなかったようなキャスティングが実現しました」と語っている。
原作は2004年にドイツで発表され、ドイツ国内だけで450万部を売り上げたフランク・シェッツィングによるベスセラー小説「THE SWARM」。世界的にも大ヒットし、27言語に翻訳されている。シェッツィングはドラマのエグゼクティブ・プロデューサーも務めており、「僕にとって重要だったのは、『THE SWARM』を単に映像化することではなく、現代化することでした。すなわち、起こりうる未来を描き、若い世代の人生や恐怖、希望をストーリーの中心に据えることです。脚本は完成し、今は俳優や監督、撮影監督やVFXアーティストたちに任せる段階です。何が起こるか、わくわくしています」と期待を寄せている。
原作者のシェッツィングがドラマ向けに原作を脚色し、監督を「バーバリアンズ -若き野望のさだめ-」などに参加したバーバラ・イーダー、「リッパー・ストリート」などのルーク・ワトソンが務める。なお、本作はドイツ初の全編英語のドラマシリーズとなる。(編集部・大内啓輔)