佐藤健『るろ剣』最終章、鈴木亮平や綾野剛からの反響明かす
俳優の佐藤健が20日、TOHOシネマズ新宿で行われた映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(公開中)のIMAX舞台あいさつイベントに出席。この日佐藤は、観客と共にIMAX上映を鑑賞すると「いい緊張感をお客さんと一緒に体験できました」と満足そうな表情を浮かべるとともに、俳優仲間からも大きな反響が届いていることを明かした。イベントには、佐藤と同じく劇場で鑑賞した江口洋介、大友啓史監督も登壇した。
本作は、2012年に公開され大ヒットを記録した映画『るろうに剣心』シリーズ5作目にしてグランドフィナーレとなる物語。佐藤演じる緋村剣心が、人斬り抜刀斎と呼ばれた暗殺者から不殺(ころさず)の誓いを立てることになる大きなきっかけとなった、雪代巴(有村架純)とのエピソードを情緒たっぷりに描いている。
以前行われた最終章第1弾『るろうに剣心 最終章 The Final』のIMAX上映会で、そのすごさを実感していた佐藤だが、この日初めて『The Beginning』をIMAXで観て「音や映像を足していません?」とその臨場感と表現力の豊かさに脱帽した模様。佐藤の言葉に大友監督は「低音が持ち上がるので、ほかの劇場で観るより、吐息とかもより音が立つんだよね」と解説する。
佐藤と一緒に鑑賞していた江口は「映画を観て健が涙しているのを見て、僕もグッときて感極まりました」と語ると、その言葉に佐藤も「1作目から同じメンバーで、ずっと撮影ができるというのは、役者として相当幸せだと感じました」としみじみ。
続けて佐藤は「いつまでも公開してくれたらいいのに……終わりたくないです」と心情を吐露すると、江口も「まだ終わらないでしょ。シリーズを一気見する企画とかも……オールナイトとか、やるのなら僕はいつでも来ますよ」とファンの期待をあおる。息のぴったり合った佐藤と江口だが、この日は2人で歌舞伎町の真ん中を歩いて、劇場までやってきたことを明かし、客席を驚かせていた。
緊急事態宣言発令のため、東京や大阪の劇場での上映ができない状況だったが、ここに来てようやく全国の映画館で作品が観られるようになった。大友監督が「周囲からはどんな反響が?」と問いかけると、佐藤は「鈴木亮平さんが、僕のアクション動画を観てくれて『マジすごいね』って連絡をくれたり、綾野剛さんも『The Beginning』と『The Final』の両方を観てくれて『大傑作だね』と長文を送ってくれたり……男性の俳優の方も注目して映画館で観てくれているみたいです」と報告していた。
「せっかくなのでオールナイトで5作上映できればいいですね」と江口のアイデアに賛同した佐藤。さらに「『るろうに剣心』シリーズを、ただただ語り合うような企画もやりたい」と「終わりたくない」という思いを語った佐藤は、「いま映画館で作品を観られる時期を、噛みしめながら過ごしていただきたいです」と客席に呼びかけていた。(磯部正和)