世界的デザイナー高田賢三、初のドキュメンタリー映画『# KENZO TAKADA』公開決定
ファッションブランド「KENZO」の創業者で、世界的なデザイナーとして知られる高田賢三さんの初となるドキュメンタリー映画『# KENZO TAKADA』が、2021年内に完成し公開予定であることが明らかになった（「高」は「はしごだか」が正式表記）。
本作は、高田さんが 80歳になった自分と向き合うために始めた自画像制作に密着しつつ、彼のファッションやライフスタイルから垣間見られるデザイナー・高田賢三に迫るドキュメンタリーだ。監督を務めた中山章太郎は、高田さんに対して「自分のやりたいこと、すべきことが、いつも明確に分かっている人でした。80歳になっても毎日仕事をしたり、絵を描いたり、ピアノを練習したり、ジムで運動したり、忙しく何かに取り組んでいました。どんな時も楽しむこと、喜びを感じることを大切にしていました。本当に、本当に、感謝しています」とコメントしている。
高田さんはカラフルな色使いや大胆な柄を駆使したデザインで知られ、フランス政府より数々の賞を受勲したほか、紫綬褒章を受章した経歴を持つファッション界の偉人。2020年10月4日、新型コロナウィルスの合併症により81歳で他界した。本作には、最期の2年間を記録した貴重な映像が納められている。（今井優）