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岡田准一『ザ・ファブル』前作上回る神業アクションに絶賛の嵐

『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』メイキングより
『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』メイキングより - (C)2021「ザ・ファブル殺さない殺し屋」製作委員会

 公開中の映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』で、前作に続いて伝説の殺し屋“ファブル”を体当たりで演じる岡田准一のアクションが、前作を上回る出来栄えだとネット上で盛り上がっている。

【写真】岡田准一、ひげ&スーツで登壇

 本作は、南勝久の人気コミックを岡田准一主演で映画化し、興行収入17.7億円のヒットを記録した『ザ・ファブル』(2019)のシリーズ2弾。「どんな相手も6秒以内で仕留める」と裏社会で恐れられる伝説の殺し屋“ファブル”(岡田)が、一年間誰も殺すことなく一般人として“フツーに”生きろとのボスの命令に従い、相棒ヨウコ(木村文乃)と兄妹のフリをして穏やかに暮らすべく奮闘する。続編では裏の顔を持つNPO団体代表・宇津帆(堤真一)、彼の元で働く車いすの少女ヒナコ(平手友梨奈)らが現れる。

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 本作は緊急事態宣言下で席数50%での公開にも関わらず初日の18日は6,470万円を超える大入りとなり、前作を超える最終興収20億円を見込める好調なスタートを切った。各映画レビューサイトでは、シリーズ1作を上回る満足度という声も多く見られ、とりわけ岡田のアクションシーンについては「序盤から岡田准一が凄い」「日本のアクション映画も捨てたもんじゃないと思わせてくれる」「2もアクションキレキレ」「前回を超える派手さ」と絶賛の嵐だ。

団地のアクションシーン

 アクションシーンの中でもとりわけ注目を浴びているのが、足場が張り巡らされた団地のシーン、そしてカー・アクション。本作では主演の岡田がファイトコレオグラファーを兼任。『東京喰種 トーキョーグール』シリーズなどのアクション監督を務めてきた横山誠が参加している。

 江口カン監督が「団地パニック」と名付けた大掛かりなシーンは、団地を一棟貸し切り巨大な足場を作って撮影が行われた。アクション監督の横山は「団地の前に建てられた足場を崩すというアイデアは今回の大きなチャレンジの一つです。安全性と同時に、映画は一発OKではないので再現性も求められる。各部署が一丸となり作り上げた大掛かりな仕掛けですね」と自信を見せる。また、壁と壁の隙間で繰り広げられたアクションシーンでは、命綱1本で吊られた岡田と敵役のアクション俳優が、狭い空間を急降下しながらバトルを展開。撮影カメラマンもハーネスで吊られ、息詰まるようなシーンをアグレッシブなカメラワークでとらえていったと言い、岡田の柔術の師匠でもある橋本知之選手が敵役として出演している。

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 冒頭のカー・アクションは、プロデューサーいわく「キーワードは“フィジカルなサスペンス”。暴走する車に生身の人間が対峙するヒリヒリ感や恐怖をいかに出すかがポイントでした」。日本の法律上、こういった激しいカーアクションを公道で行うのはNGのため、原作にも登場する立体駐車場のシーンをヒントに、車が落ちるまでの動きを大幅に膨らませることに。「本物の車を落とす」というスタッフこだわりのシーンは、一日がかりだったという。ここでも岡田は驚異の身体能力を発揮し、ヒナコを乗せ暴走する車の天井部分から一回転し、ドアにしがみつくというアクションに命綱一本で挑んだ。アクション監督の横山は「岡田さんは僕らが作った動きにプラスでアイデアを出してくれるんですが、それがより危ない方向のアイデアなんです(笑)」と岡田の熱意に触れている。

 岡田は今後、新選組副長・土方歳三を演じる『燃えよ剣』が待機中。時代小説の大家・司馬遼太郎の同名小説を、『関ヶ原』の原田眞人監督と岡田主演コンビで映画化する本作にもまたアクションシーンがふんだんに詰め込まれており、岡田自らキャストに殺陣の指導をしたという。(編集部・石井百合子)

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