コリン・ファースが涙をこらえ…『スーパーノヴァ』感動のスピーチシーン
コリン・ファースとスタンリー・トゥッチが共演する映画『スーパーノヴァ』(7月1日公開)より、コリンが演じるサムがパートナーで若年性認知症を患うタスカー(スタンリー)の原稿を代読する感動のスピーチシーンを切り取った本編映像が公開された。
コリン・ファースがパートナーの言葉を代読…『スーパーノヴァ』本編映像【動画】
本作は、ある男性カップルの愛と絆を描いた人間ドラマ。ユーモアと文化をこよなく愛する20年来のパートナーであるピアニストのサム(コリン)と作家のタスカー(スタンリー)が、タスカーが抱えた病をきっかけに、かけがえのない二人の思い出と添い遂げるはずの未来を消し去ろうとしていることを知る。
新たに公開されたのは、温かい家族に囲まれた最後のパーティーで、サムが感動のスピーチを行うシーンを切り取った本編映像。キャンピングカーで思い出の地をめぐる旅に出たサムとタスカーは、目的地の一つであるサムの実家に久しぶりの帰省を果たす。サムの妹リリーとクライブの夫婦がサプライズパーティーを開き、古くからの友人が集まった夜、タスカーの病気についてはみんなが知っており、気兼ねなく接する家族のようなゲストたちに囲まれながら、サムがタスカーの代わりにスピーチをすることに。
シニカルなユーモアを交えたタスカーらしい原稿に湧き、そして和む会場。サムも愉快そうに笑うが、読み進めるうちにサムは言葉を詰まらせる。原稿は「ご存じの通り、私は認知症だ。やがて自分が何者かも忘れ、物事に無関心になるだろう。だが、そのときまでは共通の思い出が大きな助けになってくれるはずだ」と続く。なんとか最後まで読み上げ、笑顔を作り乾杯を促すサムの姿が切なさを呼ぶ印象的なシーンとなっている。
本作の監督を務めたのは、俳優としても活躍するハリー・マックイーン。撮影監督を『ターナー、光に愛を求めて』などのディック・ポープが担当しており、水と緑が織りなす風景が絵画のような湖水地方など、イギリスの美しい景勝を印象的に映し出している。(編集部・大内啓輔)