ラウール、Snow Manメンバーに演技ほめられ「うれしかった」
Snow Man のラウールが、映画『ハニーレモンソーダ』で単独で映画初主演を飾り、「みんなで一つの作品を作り上げる現場は刺激的で、憧れていた景色のなかに自分がいま、いるんだと実感して、楽しさとうれしさで胸がいっぱいでした」と演技の楽しさに目覚めた撮影の日々や、メンバーによるアドバイスや感想などを振り返った。
村田真優のコミックを実写映画化した本作で、ラウールはいじめられていた少女・羽花を塩対応ながら誰よりも優しく支える“レモンソーダ男子”三浦界にふんした。まさしく少女漫画から飛び出した、完璧にかっこいい男子をみごとに体現したラウールだが、「難しかったです。界くんはかっこいいことをさらっとやってのける、かっこいい界でも相当、上のランクのかっこいい人。でも、僕は経験値が浅いので、どこかぎこちないんじゃないだろうかと思ったりもしたんですけど……大丈夫でしたか」と逆質問。
原作の読者でもあったメンバーの佐久間大介からは「原作ファンの女の子が原作を読んで想像している声があるはずだから、想像力をできるだけ働かせて、読者の目線に立った役づくりをした方がいい」とアドバイスされ、参考にしたと明かす。
とはいえ、映画のための主題歌「HELLO HELLO」を担当した Snow Man メンバーたちに、できあがった作品を観られる時はかなり動揺した模様。「出演しているのは僕一人でも、みんな一緒に作品に関わることができて、心強かったです。ただ、作品を観られるのは恥ずかしくて。一方で、みんなの感想は聞きたいという気持ちもあって、複雑な思いでした(笑)。結果的に“こんなの初めて”ってくらいみんなが褒めてくれました。長い間、一緒にいて、お互いを褒めたりすることってなかなかしにくくなってきていたので、うれしかったです」と安どの表情を浮かべる。
さらに「劇中で映っている観覧車の数字が8時過ぎを指しているんですけど、『高校生がこんな時間に横浜にいたらまずいんじゃない?』とか、界が備品室でお弁当を食べる場面も『埃が入ってよくないんじゃない?』と心配してくれたメンバーもいました(笑)」と渡辺翔太からの愛あるいじりにも救われた。
すっかり「演技の楽しさに目覚めた」というラウール。悪役をやってみたいそう。「界くんはすごくかっこよくて、いい人だったから、今度はかっこ悪くて、悪い人がいいですね。その方が自信満々でいられそうです(笑)。界くんはほとんど自分とは似てなくて、友だちといる時は明るくても、暗いところも兼ね備えているところがうっすら自分と近かったぐらい。180度、自分とは違っていた役柄だったので、この次はまた別の方向に180度、違う役をやってみたいと思っています」と目を輝かせる。ラウールの輝かしい俳優道はまだ始まったばかりだ。(取材・文:高山亜紀)