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モルカーがもっともっと好きになる!「PUI PUI モルカー」劇場版3D<体験レポート>

『とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー』より
『とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー』より - (C) 見里朝希JGH・シンエイ動画/モルカーズ

 モルモットが車になった世界を舞台に、ふわふわの毛並みで癒やし系の車“モルカー”が活躍するストップモーションアニメの映画化作品『とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー』の3D版の関係者向け試写会が実施された様子を、一足先にリポートする。

モフッモフなモルカー!【画像】

 「PUI PUI モルカー」は、今年1月よりテレビ東京系「きんだーてれび」内で放送が開始され、SNSを中心に話題となったストップモーションアニメ。モルカーのかわいらしい見た目に反して、物語はちょっぴりシュールで毒っ気のあるという独特の世界観が多く人の心を一気にとらえた。7月22日より2週間限定、全国88館で全国公開予定となる映画版では、アニメ全12話を3D版、MX4D版(一部、2D上映)にバージョンアップさせて一挙上映する。

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 もともと3Dを前提として作られた作品ではなかったため、全編にわたってキャラクターと背景などのパーツに分割し、その細かなパーツをそれぞれに立体化させる、といった気の遠くなるような作業が行われたという。だがその丁寧な作業のかいあって、3D映像とストップモーションアニメの相性はバッチリ。

 劇中に登場するモルカーは羊毛フェルトで作られたもので、モルカーたちの声を担当するのは声優ではなく、本物のモルモットであることも話題を集めたが、今回、立体化されたことで、羊毛フェルトで作られたモルカーたちのモフモフとした毛並みや、クリクリとした目の輝きもリアルに体感できるように。また、食事をする時などにも、ヒクヒクとする鼻の可愛らしい動きが、立体化によってさらに際立った。

 また、3Dのデザイン設計も非常に丁寧。雪が降るシーンでは実際に雪が目の前に降っているような感覚となり、レトロな映像シーンでは、フィルムノイズと呼ばれる映像の傷の部分が実際に浮かび上がる。また、モルカーが食べ落とした食べカスも、立体感をもって描かれ、モルカーたちが生きる世界がより現実味を感じられるようになった。また、視覚的な奥行きにより、レースの場面の没入感もより格別となっていた。

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(C) 見里朝希JGH・シンエイ動画/モルカーズ

 映画タイトルにもある「とびだせ!」という要素もパワーアップ。宙に浮くモルカーや、ピューッと飛び出すにんじんが自分の目の前まで近づいてくるようで、3Dの醍醐味(だいごみ)である空間的な広がりのみならず、ギミックとしての3Dの飛び出す楽しさのツボもしっかりと押さえてくれていた。

 なお、タイトルにある「ならせ!」とは、本作の入場者プレゼント(先着順、数量限定)として、キャラクターがデザインされた音が鳴るボール「ならせ!モルカーボール」が配られることから名付けられたもの。この日の試写会ではモルカーボールを見ることはかなわなかったが、劇場では、映画を観ながらボールを一緒に鳴らしてもOKとのことなので、ある種の応援上映的な、観客参加型の上映も楽しめる場となりそうだ。

 「PUI PUI モルカー」の本編だけを観ようとすれば、テレビや配信などでも楽しむことができるが、今回の3D版には、そうした2D版を観た人でも、モルカーのことがもっともっと好きになれるようなギミックや臨場感が満載となっている。3D映像化を担当した、オムニバス・ジャパンと WHITE BASE というスタジオは、日本の3D映画を盛り上げたいという気持ちで今回の3D化に挑んだという。そんなスタッフのこだわりが楽しめる『とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー』。この作品には何度でも観たくなるような中毒性がある。(取材・文:壬生智裕)

『とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー』は7月22日より2週間限定上映

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