『オノダ(原題)』カンヌで約15分のスタンディングオベーション!
第74回カンヌ国際映画祭
フランスで開催中の第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で7日(現地時間)、小野田寛郎旧陸軍少尉の実話を基にした国際共同製作映画『オノダ(原題)』(今秋公開)がオープニング作品としてワールドプレミア上映され、上映終了後に約15分に及ぶスタンディングオベーションを受けた。
本作は実在の人物である小野田寛郎(おのだ ひろお)旧陸軍少尉が、太平洋戦争の終わりを迎えた後も任務解除の命令を受けられないまま、フィリピン・ルバング島にて約30年間の孤独な日々を過ごした実話を基に描かれた作品。日本人キャストはオーディションで選考され、遠藤雄弥、津田寛治、仲野太賀、井之脇海、森岡龍、イッセー尾形らが出演。カンボジアのジャングルで2018年12月から2019年3月まで撮影された。
ワールドプレミア上映は約1,000人を収容する会場で行われ、アルチュール・アラリ監督や製作スタッフがレッドカーペットに登壇。日本からは森岡龍が、スケジュールの都合で現地入りできなかった遠藤雄弥(青年期の小野田寛郎役)の面をつけて参加した。
上映終了後、長いスタンディングオベーションを受けたアラリ監督は感無量の様子を見せた。作品の評価も「賞レースの最有力候補作」という呼び声が高く、好評な上映スタートを切った。(清水一)