宮沢氷魚が小松菜奈の恋人役!吉本ばなな原作『ムーンライト・シャドウ』特報映像も
小松菜奈が主演を務める映画『ムーンライト・シャドウ』(2021年9月公開)の新たなキャストが発表され、宮沢氷魚が小松ふんする主人公の恋人・等役を務めることが明らかになった。あわせて小松と宮沢の姿を映した特報映像も公開された。
本作は、吉本ばななの「キッチン」に収録された短編小説「ムーンライト・シャドウ」を映画化したラブストーリー。突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない主人公・さつき(小松)の物語が描かれる。監督を務めるのは、日本・マレーシアの合作映画『Malu 夢路』(2020)などを手掛けたエドモンド・ヨウ。脚本を『ハッピーアワー』などに携わった高橋知由が担当している。
小松が演じるさつきの恋人を演じる宮沢はモデルとしても活躍し、2017年にドラマ「コウノドリ」で俳優デビューを飾った。ドラマ「偽装不倫」で大きな話題を呼び、初主演映画『his』では数々の映画賞を受賞。連続テレビ小説「エール」や映画『騙し絵の牙』にも出演したほか、2022年前期の連続テレビ小説「ちむどんどん」も控える活躍ぶりを見せている。今作で宮沢が演じる等は、すべてを包み込むような優しさを持つ一方、いつの間にかいなくなってしまうような儚さを漂わせる。等の優しさと雰囲気にさつきは惹かれ、二人は恋人として幸せな時間を過ごしていくが、等は突然帰らぬ人になってしまう。
さつきと等の姿を捉えた特報映像も公開。二人をつなぐキーアイテムである鈴の音が静かに鳴り、どこか神秘的な雰囲気を漂わせつつ、二人の笑顔あふれる幸せそうな時間が流れていく様子を見ることができる。(編集部・大内啓輔)
宮沢氷魚コメント
最初に台本をいただいて読んだときに、自分自身と等に近しいものがあるように感じ、物語が自分の中にスーッと浸透していく気持ち良さがありました。等の苦悩や悩みもすごく共感できましたが、等に訪れる死というものは忘れて、一つ一つのシーンや瞬間を、等として一生懸命生きるという考え方で撮影に臨みました。
エドモンド監督は、ずっと笑顔でとにかく役者のことを第一に考え、すごく演じやすくチャレンジしやすい環境を準備してくれたので本当に感謝しています。そういった環境で自由にやらせていただいたからこそ、「こうしたらおもしろいんじゃないか」というひらめきもあった撮影現場でした。
主人公のさつきは、個性的で自分の意志をしっかりと持っている女性なので、演じるのは独特の空気感を放つ小松さんしかいないと思いました。『ムーンライト・シャドウ』という作品を背負って主人公のさつきになった小松さんがしっかりと先頭にいたので、現場のチーム力も高まっていき、小松さんにもすごく感謝しています。
『ムーンライト・シャドウ』は、いろいろ考える、思うきっかけを与えてくれる、本当に素晴らしい作品になっていると思います。この作品が皆さんのもとへ届くことを楽しみにしていますし、みなさんが少しでも笑顔になってくれることを願って僕たちもがんばりました。吉本ばななさんの原作のように、日本だけでなく世界から愛される作品になったらいいなと思います。
ぜひ楽しみにしていてください。