原一男監督、水俣病をテーマにしたドキュメンタリーが今秋公開 6時間超の一大叙事詩
『ゆきゆきて、神軍』『れいわ一揆』などのドキュメンタリーで知られる原一男監督が手掛けたドキュメンタリー映画『水俣曼荼羅』が、今秋よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国公開されることが明らかになった。
『水俣曼荼羅』でテーマとして描かれるのは、1956年の公式確認から今年で65年となる水俣病。日本四大公害病の一つとして知られ、その補償をめぐっていまだ裁判の続く患者たちの戦いを15年にわたって撮影し、5年間の編集を経て完成させた。裁判の経過と共に人々の日常生活や水俣病をめぐる学術研究までが網羅されている。
故土本典昭監督に捧げる大作として完成させたという本作。上映時間は372分におよぶ大作ながら、ロッテルダム国際映画祭、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭、上海国際映画祭、香港国際映画祭、釜山国際映画祭、東京フィルメックスなどでも上映され、話題を呼んだ。あわせて特報映像も公開となった。(編集部・大内啓輔)