堤幸彦監督の新作は「精子バンク」がテーマの会話劇
堤幸彦監督による新作映画『truth ~姦しき弔いの果て~』が来年1月7日に劇場公開されることが決まり、ティザーポスタービジュアルが公開された。
本作は俳優・広山詞葉が発起人となり、コロナ禍により撮影や舞台等が延期・中止となった仲間に声をかけてスタートしたプロジェクト。数々のヒット作を世に送り出してきた堤監督が原点回帰とも言える自主映画のメガホンを取ることになった。
脚本は堤監督の原案を基に、同監督作『明日の記憶』でもタッグを組んだ三浦有為子が担当。プロデューサーでもある俳優3人(広山、福宮あやの、河野知美)のワンシチュエーション会話劇で、「精子バンク」をテーマに女の本音を描き出す。佐藤二朗も特別出演している。
7月にオンライン開催されたRome International Movie Award(ローマ・インターナショナル・ムービーアワード)では最優秀作品賞を受賞。堤監督は「コロナ禍、いくつも諦めた作品があり意気消沈していたところ、勇気と元気をくれたのは、作品を創り出すことに強い意志を持っている役者やスタッフ達でした」と明かし、「私の50本目の映画がその力を出発点に、『自主的に、制約から自由に』生まれたことはポストコロナの作品作りの大きな礎になるでしょう。そしてローマを始め世界の皆さんに評価いただいたことは、そんな仲間と分かち合う何よりの勲章です。ぜひ日本公開でお会いしましょう!」とメッセージを送っている。『truth ~姦しき弔いの果て~』は2022年1月7日より新宿シネマカリテほか全国順次公開予定。(清水一)