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『ドライブ・マイ・カー』濱口監督、カンヌでのスタンディングオベーションに目を潤ませ感激!

第74回カンヌ国際映画祭

レッドカーペット&公式上映に登場した監督&キャストたち
レッドカーペット&公式上映に登場した監督&キャストたち - (C) Kazuko WAKAYAMA

 現地時間11日、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に日本映画として唯一正式出品されている『ドライブ・マイ・カー』(8月20日公開)の公式上映によるワールドプレミアが行われ、レッドカーペットに濱口竜介監督、出演の三浦透子霧島れいかソニア・ユアンが登場した。

『ドライブ・マイ・カー』監督&キャストがレッドカーペットに登場!

 本作は、村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」所収の同名短編を西島秀俊主演で映画化。妻を亡くした喪失感を抱える俳優・演出家の家福(西島)が2年後、演劇祭で広島へ向かうなかで寡黙な専属ドライバーのみさきと出会い、彼女と過ごすうちにそれまで目を背けていたあることに気づかされていく。みさきを歌手としても活躍する三浦、キーパーソンとなる俳優・高槻耕史に岡田将生、家福の妻・音に映画『ノルウェイの森』の霧島がふんする。

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 昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催となったカンヌ国際映画祭。例年よりも2か月遅れの7月開催ということもあり、夏日の晴天に恵まれたレッドカーペットに、スタイリッシュなアクネ ストゥディオズのパンツスーツの三浦と、花柄があしらわれたヴァレンティノの華やかなロングドレスを着用した霧島が登場。『寝ても覚めても』以来、3年ぶり2度目の参加となる濱口監督も、報道陣に手を振り、楽しんでいる様子を見せた。

 公式上映の会場に入ると、世界三大映画祭を席捲する濱口監督とその出演者の登場ということもあり、満席の客席からは大きな拍手が巻き起こった。上映後は拍手喝采のスタンディングオベーションとなり、場内が明るくなると、多くの観客が称賛の声を投げかける一幕も。濱口監督はこの歓迎に「こんなに大きな拍手を頂けて感動しています。ありがとうございます」と目を潤ませ、続けて「この感激を日本に帰ったら、一緒に仕事させていただいた主演の西島さんや岡田さんたちキャスト、そして支えてもらったスタッフの皆さんと分かち合いたいと思います」とコメントした。

 なお、コンペティション部門の授賞式は、現地時間7月17日(土)19:25より行われる。(高橋理久)

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以下、コメント全文

◆濱口竜介監督
 こんなに大きな拍手を頂けて感動しています。ありがとうございます。初めて劇場で皆さんと観て、3時間近く一緒に旅をしているような気持ちで観ました。幸せな時間でした。この感激を日本に帰ったら、一緒に仕事させていただいた主演の西島さんや岡田さんたちキャスト、そして支えてもらったスタッフの皆さんと分かち合いたいと思います。
 皆さんが集中して観ていただけたという感覚があったので、すごく感激しました。

◆三浦透子/渡利みさき役
 すばらしい劇場で、たくさんの人たちと大きな画面でこの映画をみることができました。この映画を、この先の人生でもたくさん観るだろうけれど、この経験を超えるものは二度とないだろうなという、特別な空間で、特別な経験をすることができました。本当に幸せです、ありがとうございます。

◆霧島れいか/家福音役
 非常に感動しました。一生の思い出になりました。今日ここにいるべきキャストの方たちがいないのが残念ですが、いっぱい報告すべきこともできました。いい経験をさせていただき、ありがとうございました。

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