神谷浩史、映画館は特別な空間!劇場版『かくしごと』のヒットに「最後まで関われてうれしい」
声優の神谷浩史が17日、新宿バルト9で行われた『劇場編集版 かくしごと -ひめごとはなんですか-』の大ヒット御礼舞台あいさつに来場し、「最後まで関わることができて本当にうれしく思います」と晴れやかに語った。この日は神谷と共に声優出演した八代拓、安野希世乃、佐倉綾音、そして村野佑太監督、原作者の久米田康治も来場した。
『劇場編集版 かくしごと -ひめごとはなんですか-』予告編【動画】
本作は、久米田康治のコミックを原作にしたアニメを編集し、アニメ版とは異なるラストを追加した劇場版。下ネタの多い漫画を描いている漫画家が、一緒に暮らす小学4年生の娘を溺愛し、自分が漫画家であることを隠し通そうとする姿を描く。7月9日に公開初日を迎えた。
漫画家の主人公に声を吹き込んだ神谷は、劇場版の公開に「劇場というのは作品を楽しむための特別な空間。非常にぜいたくな気持ちで作品に向き合えるので、こういう劇場で公開してもらえるのは本当にうれしいですし、ありがたいなと思っています」と笑顔を見せる。続けて安野が「最高の映画でしたよね」と呼びかけると、会場からは大きな拍手が鳴り響いた。
原作者の久米田は「もともと数少ないファンで何回か回していこうと思っていたので、けっこう観た人がいたんだなと思いました」と久米田節を交えてヒットを喜びつつも、「あと何回あるかわからないですが、なるべく来ていただいて。ヒットしている雰囲気を作っていただけたら」とコメント。神谷も「作品がアニメーションになったときの我々の願いは、原作の最後までを映像化したいということ。それが願えない作品というのはどうしても存在してしまって、悔しい思いで終わる作品があるなか、『かくしごと』は最後まで映像化することが目標でした。そして原作とアニメが同時に終わるという美しいエンディングを目指しました」という。
さらに神谷は「ですが、久米田先生の何かの事情で、原作の方が1か月遅れて完結することになってしまいました」と笑いを織り交ぜつつも、「であれば、テレビシリーズの終わりと原作の終わりが別でもいいじゃないとなって、その原作の終わりに準じた形で、もう1回総集編としてお届けしようということで作られたのがこの劇場版です。本当に奇跡的な状況で出来上がっているものなので、僕としては最後まで関われたことが心からうれしい」と劇場版の経緯を明かしつつ、喜びを語った。
さらに「この作品を観ると、いいものを観たな、といういい気分になる。映画をご覧になったみなさんですから今はそういう気持ちで満たされていると思います。また、ご覧になっていただけたら、そして何より久米田先生の次回作にご期待ください」と会場に呼びかけて、会場を大いに沸かせた。(取材・文:壬生智裕)
『劇場編集版 かくしごと -ひめごとはなんですか-』は全国公開中