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品川ヒロシ、炎上への対処法 SNSとの付き合い方

失敗は怖くない品川ヒロシ監督
失敗は怖くない品川ヒロシ監督 - 写真:映美

 映画『ドロップ』(2009)、『漫才ギャング』(2011)、『Zアイランド』(2015)などの話題作を手掛け、芸人としてだけではなく、映画監督としての才能も印象づけてきた品川ヒロシ監督。そんな彼の最新作『リスタート』は、スキャンダルで世間からバッシングを受け、居場所を失った元地下アイドル・未央(EMILY)が、故郷の北海道で再生していく物語だ。そこには、SNSで誹謗中傷を繰り返す匿名ネットユーザーや、他人のプライベートを平気で投稿する人々の暴走といった、実際の社会とリンクする生々しい描写も。自らも表に立ち、言い知れぬ暴力にさらされる危険性が高い品川監督が、炎上への対処法を語った。

【動画】品川ヒロシ監督作『リスタート』予告編

 「別に対策なんてしていないかも。まあ、ネットに上げられて困るようなことはしないってことぐらいですね(笑)」と、さっそく何ともまっとうな言葉を返す品川監督。「もちろん、嫌なことを書かれたら、単純に腹が立ちますよ。でも、よく言うんだけど、お笑いの世界でめちゃくちゃウケようが、めちゃくちゃスベろうが、誰も意外と覚えてないんですよ!」

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 そうはっきり言い切ると「だから、毎日ヒットを打ち続けなきゃいけないわけじゃないですか?」とポジティブな持論を展開させる。「映画の世界だって、名作を作っても次が駄作だったら誰も見向きもしなくなる。その1本で終わってしまう。それと同じことだから、SNSが炎上しようが、賞賛でバズろうが、あんまり関係ないですね」

 しかしそれは、自分の力で立ち上がれる才能を持った品川監督だからこそ。例えば、何の才能もスキルもない一般人はどうすればいいのか。そんな素朴な疑問に品川監督は「できることは、本当に何もないんですかね?」と言ってから続ける。「例えば、部屋にこもってゲームをやっている人はゲーム実況の仕事をすればいいし、漫画はいっぱい読んでいるけれど、絵が描けないっていう人は漫画のレビューを書く仕事をすればいい。いまの時代は、昔みたいにチャンスがないのか? と言うと、そんなことはないような気がするし、自殺しない限りは何とかなるんじゃないですかね」

 自分が諦めなければ、クサらなければ、どん底まで叩き落とされても、『リスタート』で描くヒロインのように、もう一度やり直せるかもしれない。そんなに重く考えなくても良いんだとばかりに、品川監督は笑い飛ばす。「僕、『何も仕事がなくなったら、最後に残った1万円で無人島に行って、裸で生活すればいい』って昔からよく言っているんですよ。そうしたら自由人だし、それでよくないですか? って思っちゃう。そう考えたら、別に失敗してもそんなに怖くないですよね」(イソガイマサト)

映画『リスタート』はヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほか全国公開中

品川ヒロシ監督作『リスタート』予告編 » 動画の詳細
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