『鳩の撃退法』風間俊介演じるバーのマスターの謎めいた場面写真が公開
直木賞作家・佐藤正午の同名小説を藤原竜也主演で映画化する『鳩の撃退法』(8月27日公開)から、風間俊介演じるバーのマスター・幸地秀吉の謎めいた場面写真が公開された。
本作は、天才作家・津田伸一(藤原)の新作小説をめぐり、虚構と現実、過去と現在が、複雑に交差しながら進むミステリー。直木賞受賞経験もある津田の執筆途中の新作小説に魅了された担当編集者の鳥飼なほみ(土屋太鳳)は、津田の体験をもとにしたという物語が小説の中だけの話とは思えず、本当にフィクションなのか検証を始める。土屋、風間のほかに、西野七瀬、豊川悦司らが共演。映画だけではなくテレビドラマ、バラエティー、ミュージックビデオとマルチに活躍するタカハタ秀太がメガホンを取った。
風間が演じるバーのマスター・幸地は、4歳の娘を持ち、家族3人で幸せに暮らしているという設定。深夜のコーヒーショップで小説を読んでいたところに津田が居合わせ、2人は小説談議に花を咲かせることになるが、幸地はある日突然家族と共に姿を消してしまう……。公開された場面写真では、血で汚れた顔で立ち尽くす幸地が切り取られており、彼の身に何が起こったのか、どのように物語に関わり、どのような結末を迎えることになるのか、壮絶なドラマを予感させる1枚になっている。
風間は「正直な話、自分がパズルのピースの一つなので、まだ(全体が)分からないんですけど、そこが最大の魅力なのかなと思っているんです。この仕掛けって文学的だと思うんですよ。文章とか本の世界で繰り広げる手法に真っ向から映像が挑んだ形なので、どうなるのか僕にも全く分からないんです。だからこそワクワクしているんですよね」と演じる立場ながら、いち観客としての期待も込められたコメントを寄せている。(高橋理久)