パラドックスな迷宮へ…『アンテベラム』公開決定、ポスタービジュアル&場面写真も
『ゲット・アウト』『アス』のプロデューサーであるショーン・マッキトリックが手掛ける最新作『アンテベラム』が、2021年の秋に日本で公開されることが決定し、あわせてポスタービジュアルと場面写真が公開された。
本作は、幸せな生活を送っていた主人公ヴェロニカが、突如として奈落の底に突き落とされていくさまを描いたパラドックス・スリラー。アメリカ南部のプランテーションで過酷な労働を強いられているエデンという女性のアナザーストーリなど、意表を突く仕掛けが用意されている。『ムーンライト』『ドリーム』などのジャネール・モネイが、パラドックスからの脱出を図るヴェロニカとエデンを一人二役で演じ分ける。監督と脚本は、人種差別問題などに関する公共広告やドキュメンタリー製作といった異色の経歴を持つ、ジェラルド・ブッシュとクリストファー・レンツが担当する。
公開されたポスタービジュアルには、不安げな表情のジャネールのアップと、その口元を覆う不気味な赤い蝶が描かれ、「この悪夢は、本物」というキャッチコピーが、夢か現実かわからない不気味さを物語っている。同じく公開された1枚の場面写真には、怯えた表情の主人公の背後から、何者かが手を伸ばしている様子が切り取られ、作品のミステリアスな雰囲気が感じられる。(今井優)