『ジョン・ウィック』監督、孤高の暗殺者描く「シブミ」映画化プロデュース
映画『ジョン・ウィック』シリーズの監督でアクションチーム「87イレブン・アクション・デザイン」を率いるチャド・スタエルスキが、孤高の暗殺者の戦いを描く、作家トレヴェニアンのベストセラー小説「シブミ」の映画化をプロデュースするとDeadlineが独占で報じた。
1979年に発表された「シブミ」は、世界屈指の暗殺者と、CIAをも支配下に置く巨大組織の戦いを描く冒険小説。ミュンヘンオリンピックのテロ事件に報復するため立ち上がるも、計画を事前に察知した巨大組織に仲間を殺害されたユダヤ人グループ。からくも惨劇を生き延びたメンバーのハンナが、"シブミ"の思想を学んだ暗殺者ニコライ・ヘルに助けを求める。
美しい自然描写と凄絶なアクションと共に、青春時代のニコライが日本的精神の至高の境地"シブミ"を学んでゆく過程が丹念につづられた作品で、近しい関係者によると、スタエルスキ監督の愛読書でもあったといい、米ワーナー・ブラザースからの映画化オファーに興味を持ったという。
現在、スタエルスキ監督は『ジョン・ウィック』第4弾を制作中。また、『ハイランダー/悪魔の戦士』(1986)リブート版や、大ヒットゲーム「Ghost of Tsushima」(ゴースト・オブ・ツシマ)の映画化など数多の企画を抱え多忙の身だが、将来的に「シブミ」の映画化でもメガホンを取る可能性があるという。(編集部・入倉功一)