アッバス・キアロスタミの特集上映が10月に開催!傑作7作品をデジタル・リマスター版で
イラン映画の巨匠アッバス・キアロスタミ監督の生誕81年と没後5年を記念して、特集上映「そしてキアロスタミはつづく デジタル・リマスター版特集上映」が10月16日より渋谷・ユーロスペースほかにて全国順次開催されることが明らかになった。
1940年にイランのテヘランで生まれたキアロスタミ監督。詩や写真でも才能を発揮し、1987年の『友だちのうちはどこ?』に始まる“ジグザグ道三部作”や、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した1997年の『桜桃の味』などで知られる。本来は生誕80年である昨年に、フランス・パリのポンピドゥーセンターでの回顧展にあわせて日本での劇場公開を企画していたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって回顧展が延期に。その後、没後5周年となる今年5月に同展が開催されたことを受け、日本でもデジタル・リマスター版が劇場初公開されることが決定した。
今回の7作品はパリのmk2、ニューヨークのクライテリオンコレクション、ボローニャのラボ、リマジネ・リトロヴァータが2年をかけて修復した4Kまたは2Kリマスター版。今回の上映は全作品2Kで行われる。上映作品には長編デビュー作となる『トラベラー』(1974)、『友だちのうちはどこ?』(1987)、『ホームワーク』(1989)、『そして人生はつづく』(1992)、『オリーブの林をぬけて』(1994)、『桜桃の味』(1997)、『風が吹くまま』(1999)がラインナップされている。(編集部・大内啓輔)