名優ジュディ・デンチの霊媒師が怪しすぎ!『ブライズ・スピリット』本編映像が公開
映画『ブライズ・スピリット~夫をシェアしたくはありません!』(9月10日公開)より、ジュディ・デンチふんする霊媒師が執り行う降霊会の様子を切り取った本編映像が公開された。
【動画】ジュディ・デンチが怪しげな霊媒師に…『ブライズ・スピリット』本編映像
本作は、デヴィッド・リーン監督により映画化もされた、劇作家ノエル・カワードの戯曲「陽気な幽霊」を原案にしたコメディー。作家が創作のアイデアを得るため、亡き先妻をあの世から呼び戻したことで騒動が巻き起こる。監督をドラマシリーズ「ダウントン・アビー」などに携わってきたエドワード・ホールが担当し、同ドラマのマシュー・クローリー役を務めたダン・スティーヴンスが霊媒師の力を借りて亡き妻をあの世から召喚させるベストセラー作家を演じる。
今回公開されたのは、オスカー俳優のジュディ・デンチが演じる不思議な力を持つ霊媒師マダム・アルカティが執り行なう西洋式“こっくりさん”の様子を捉えた奇妙な本編映像。小説家であるチャールズは、初めての映画脚本執筆を前にスランプに陥っており、高名な霊媒師マダム・アルカティに依頼し、自宅で降霊の儀式をしてもらうことに。彼の亡くなったかつての妻エルヴィラは、実は彼の小説のゴーストライターで、チャールズにはどうしても彼女の力が必要だったのだ。
このシーンでは、嵐が近づく夏至の夜、マダム・アルカティを中心に降霊の儀式が繰り広げられており、彼女は怪しい呪文を使いながらそばにいる霊が何者なのか慎重に探りを入れていくが、儀式に同席しているチャールズや現在の妻ルース(アイラ・フィッシャー)たちは霊の存在など信じていないのか笑いをこらえられない。マダム・アルカティから「故人でよく思い出す方は?」と聞かれたチャールズはエルヴィラのことを思い浮かべるが、ルースの手前、口にすることができず、察した同席者たちの間に気まずい空気が流れてしまう……。
本作で最初にキャスティングが決まったのは、このマダム・アルカティを演じるデンチだった。脚本家の一人であるニック・モアクロフトいわく、それは彼女に対する賛辞の証でもあるという。デンチは女優としてのキャリアをスタートした頃、ノエル・カワードの脚本による演劇の劇場で彼と会う機会に恵まれた。俳優・作家・戯曲家・脚本家・演出家・作曲家・歌手・映画監督といったいくつもの顔を持つノエル・カワードだが、デンチは「ノエル・カワードが階段を下りてきて紹介され、握手をした。彼のアフターシェーブクリームの匂いは忘れられない。何日か、手を洗わなかったし、本当に夢みたいだった」と振り返る。
また、「マダム・アルカティ役のオファーが来て夢がかなったと思った。とても素敵な役だから。実はこの役の依頼が来たとき、オリジナルでは登場するのは数シーンだけでカオスを巻き起こして去って行く役だから、そのことも最高だと思っていた。でも今回の映画では、数シーンどころかしばらく居座ることになる(笑)。でもとにかく、すばらしい役」と喜びを語っている。(編集部・大内啓輔)