【ネタバレ注意】『フリー・ガイ』衝撃のサプライズ&カメオはこうして実現した!
ゲームのモブキャラを主人公にしたアクションコメディー映画『フリー・ガイ』は、衝撃的なサプライズと豪華なカメオ出演も見どころとなっている。実現までの経緯について、メガホンを取ったショーン・レヴィ監督がComicBook.comなどに語った。(以降、ネタバレ有り)
何でもありのゲームの世界を舞台にしているだけに、ポップカルチャーからの引用の数々も楽しい本作。第三幕で待ち受けるサプライズについては、もともと『フリー・ガイ』が20世紀フォックスの映画として作られていたところ、フォックスがディズニーに買収されたため、実現することになったのだという。
レヴィ監督は「第三幕ではライアン(・レイノルズ)が演じるキャラクターの能力がより高くなるから、ライアンと『ディズニーが、彼らが所有しているおもちゃのどれかで遊ばせてくれたらクールだと思わない?』という話になって、それでメールしてみたんだ」と振り返る。「『ディズニーの王様たちへ。僕たちの小さな映画『フリー・ガイ』で、あなた方のおもちゃで遊んでもいいですか?』とね。驚いたことに、答えは『イエス』だった。僕たちは『イエスって、一体どれに対して?』となったんだけど、彼らは『全部に対して』だって(笑)。こうしてあの第3幕が実現したんだよ」
また、本作にはヒュー・ジャックマン、ロック様ことドウェイン・ジョンソン、『クワイエット・プレイス』のジョン・クラシンスキーら豪華俳優陣が声のカメオ出演を果たしている。ウルヴァリン&デッドプールとしてライアンとの“ライバル関係”で知られ、『リアル・スティール』ではレヴィ監督とタッグを組んだヒュー、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』でライアンと共演したドウェインなど、二人の友人たちが集まった。
「ポストプロダクション中、ライアンはプロデューサーでもあるから編集室で僕の隣に座っていたんだけど、ある時『プレイヤーのキャラクターたちはマスクやサングラスをしているから、声の出演でカメオの層を増やしてみるのはどうだろう?』と気付いてね。二人でソファーに座って、携帯の連絡先から探したワケ(笑)。『この有名な友達はどう?』みたいな(笑)。それで電話して、頼んだんだ。声のカメオは全て、iPhoneのボイスメモで録ったものなんだ。僕たちはそれをiPhoneからそのまま取り出して、映画に入れたんだよ」
実際にカメラに映るカメオ出演者に関しては、ボストンでの映画の撮影中にメールをして来てもらったのだという。クリス・エヴァンスについては、ちょうど彼が主演ドラマ「ジェイコブを守るため」をボストンで撮影中だったという幸運も重なった。レヴィ監督は「(ディズニーからの例の『イエス』が出た後)ライアンが『ちょっと待って。クリス・エヴァンスはボストンにいるよね』と言って、クリスに電話して『もし僕たちがカメラをセットして待っていたら、10分立ち寄ってくれたりしない? ジョークを撮影したいんだけど?』と言った。クリスは『もちろん』だって。それで彼が立ち寄ってくれて、レストランでカメラを準備していた僕たちはあのジョークを撮ったわけさ」とColliderに語っている。(編集部・市川遥)
映画『フリー・ガイ』は公開中