俳優・千葉真一さん死去 82歳
俳優の千葉真一さんが19日、午後5時26分に君津中央病院で死去した。82歳だった。同日、千葉さんのマネージメント会社が発表した。緊急事態宣言中のため通夜は行わず、お別れの会については、今後あらためて検討するという。
千葉さんは、1939年1月22日生まれの福岡県出身。日本体育大学で器械体操科に学び、1959年に東映第6期ニューフェイス合格。テレビドラマ「キイハンター」(1968)で見せた斬新なアクションで絶大な人気を獲得する。1969年にアクション俳優やスタントマンの育成を目的とした養成所JAC(ジャパンアクションクラブ)を結成。真田広之や志穂美悦子らを輩出した。
『柳生一族の陰謀』(1978)で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。狂犬のようなヤクザ・大友勝利を演じた『仁義なき戦い 広島死闘篇』(1973)や、主演とアクション監督を兼務した『戦国自衛隊』(1979)、『魔界転生』(1981)など数々の代表作を持つ。
『殺人拳』シリーズなど格闘映画の人気により、海外では「サニー千葉」の名で知られ、1991年にはハリウッド映画『エイセス/大空の誓い』に出演。 クエンティン・タランティーノ監督などハリウッドの映画人たちとも親交があり、映画『キル・ビル』にも出演している。
1973年に女優の野際陽子さんと結婚し94年に離婚。1996年に一般女性と再婚し2015年に離婚。長男の新田真剣佑さん、次男の眞栄田郷敦さんも俳優として活躍している。(編集部・入倉功一)