『孤狼の血』チンタを好演!村上虹郎の魅力を白石和彌監督明かす
公開中の映画『孤狼の血 LEVEL2』で、近田幸太(通称:チンタ)を村上虹郎(24)が好演している。監督を務める白石和彌は、村上について「あの年にしていろいろな生き方を知っていて、人としてのいろんなことへの興味がきっとたくさんあるのだと思います」と語っている。
柚月裕子による同名小説をもとにした『孤狼の血』(2018)の続編となる本作は、広島の裏社会を取り仕切るようになった刑事・日岡(松坂桃李)に、凶悪な組長・上林(鈴木亮平)の脅威が迫る、という原作では描かれていないオリジナルストーリーが展開する。日岡のスパイとして上林に近づくのが村上演じるチンタだ。
飄々とした雰囲気で日岡に軽口を叩くこともあるチンタは、上林によって徐々に追い詰められていくことになる。上林との緊迫感溢れるやり取り含め、本作で強烈なインパクトを残したチンタ役の村上について、SNS上では、「心掴まれた」「すごすぎた」「最高に良い」といったコメントが多数見受けられ、その演技に引き込まれた人が多くいたようだ。
白石監督は、「あの年にしていろいろな生き方を知っていて、人としてのいろんなことへの興味がきっとたくさんあるのだと思います。そういった人格形成が人と変わった雰囲気に繋がっているのではないかなと。そういうところが俳優としてもいい魅力になっている」と村上を分析。また、「本人は『まだまだこれからっす』といった感じですが、もう十分何度も主演をしているし、立場を理解している。今作では先輩の胸を借りつつ、おいしい立場で居られるなということもきっと理解をしながらやっていた気がするし、甘え方も知っている(笑)。そういったずるがしこさを持っている俳優です」と明かしている。
今年6月に公開された『るろうに剣心 最終章 The Beginning』では沖田総司を魅力的に演じて反響を呼んだ村上。10月15日に公開を控える『燃えよ剣』で岡田以蔵役を務め、2021年度後期の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」ではヒロインの一人である安子(上白石萌音)の小学校からの同級生役に挑む。今後も、俳優としての新たな一面を見ることができそうだ。(編集部・梅山富美子)