『TENET テネット』クリストファー・ノーラン、次回作は原爆の父オッペンハイマー描く
映画『ダークナイト』3部作や『TENET テネット』などを監督したクリストファー・ノーランの次回作は、原子爆弾の開発に関わった米物理学者ロバート・オッペンハイマーを描くと、The Hollywood Reporter、Deadlineほか各メディアが報じた。
逆行アクションの裏側!前作『TENET テネット』メイキング映像
オッペンハイマーは第二次世界大戦中、アメリカで進められたマンハッタン計画(原爆製造計画)を主導し、「原爆の父」としても称される人物。Deadlineによると、映画は第二次世界大戦の重大局面に焦点を当て、同時期におけるオッペンハイマーの役割を描くという。詳細は不明だが、『ダークナイト』3部作や『インセプション』『ダンケルク』といったノーラン作品に出演した俳優キリアン・マーフィが関与しているとも報じられている。
次回作の配給は現時点で決まっておらず、The Hollywood Reporter は、ノーラン監督と関係者が米ワーナーをはじめ、ソニー、ユニバーサル、パラマウントといった大手スタジオ数社と最高責任者レベルでの話し合いを行っていると伝えている。これまで、ノーラン監督はワーナーと密な関係にあったが、同社は昨年、関係者への事前通達なしに、2021年公開の新作映画全てを劇場と動画配信サービス「HBO Max」で同時リリースすると発表。ノーラン監督はワーナーの決定に怒りをあらわにし、HBO Max を「最低のストリーミングサービス」などと痛烈に批判していた。(編集部・倉本拓弥)