映画『孤狼の血 LEVEL2』続編製作決定 コロナ禍で前作超えの興収確実
現在公開中の松坂桃李の主演映画『孤狼の血 LEVEL2』の続編が製作されることが17日、東映株式会社より発表された。コロナ禍で前作の興行収入8億円を超える見込みが確実なこと、多数寄せられている続編熱望の声を受け、決定したという。キャストやスタッフ、ストーリーなどの詳細は未発表(数字は配給調べ)。
映画『孤狼の血』シリーズは、第1作が2018年5月に公開。第六十九回日本推理作家協会賞を受賞した柚月裕子の小説「孤狼の血」を、『凶悪』『彼女がその名を知らない鳥たち』などの白石和彌監督が映画化。役所広司が主人公のマル暴のベテラン刑事・大上、松坂桃李が新人刑事・日岡にふんし、暴力団対策法施行以前の広島で暴力団組織を追う刑事たちの戦いが描かれた。R15+指定作品で一部の凄惨な暴力描写も話題を呼び、第42回日本アカデミー賞では役所が主演男優賞、松坂が助演男優賞に輝いた。
その続編となる『孤狼の血 LEVEL2』は、今年8月20日より公開。前作から3年後の物語を映画オリジナルストーリーで描くもので、白石監督が続投し、主演を役所から松坂にバトンタッチ。前作で殺害された大上の遺志を継ぎマル暴の刑事となった日岡(松坂)を主人公にしたストーリーが展開する。日岡の前に立ちはだかる組長で、映画オリジナルのキャラクターとなる上林を鈴木亮平が演じ、その怪演も話題に。8月23日に発表された8月21日~8月22日の土日2日間の全国映画動員ランキングでは、初登場4位。SNS上では「今の閉塞感をぶっ飛ばしてくれる映画!」「前作から遥かにレベルアップ!」などの声が寄せられ、4週連続ベスト圏内を持続。4週目で8位にランクインしている。
なお、柚月の原作シリーズは「孤狼の血」「凶犬の眼」「暴虎の牙」の三部作で完結。映画の続編が、「凶犬の眼」以降のストーリーになるのか、映画オリジナルになるのかは明かされていない。
東映株式会社代表取締役会長並びにプロデューサーのコメントは下記の通り。(編集部・石井百合子)
『孤狼の血 LEVEL2』企画・プロデュース 紀伊宗之
LEVEL2 は、コロナ禍での公開になり悔しい。めちゃ悔しい。平和になったその時にレベルアップさせた第 3 作目に期待して下さい!
『孤狼の血 LEVEL2』プロデューサー 天野和人
生き残った男たちの決着を、撮影中から皆で探していました。広島はまだまだ熱い!
東映株式会社代表取締役会長 多田憲之
2度あることは3度ある。「孤狼の血 LEVEL2」は今の世の中の閉塞感を吹き飛ばす熱量をもった作品となりました。時代に風穴を開ける作品を作り続けることが東映の使命ですので、続編の決定を致します。