ニコラス・ケイジ、俳優引退はあり得ない
俳優のニコラス・ケイジが、EW.comのインタビューで、数本の新作を撮った後で休養に入るつもりだと明かし、自身の引退についても言及している。
日本語でサイコー!『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』予告編
主演最新作『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』に関連するインタビュー内でケイジは「あと2本の新作を撮ったら休もうと思っているんだ。充電の時だと思ってね」と発言。そこでインタビュアーから、「引退なんて言わないで」と水を向けられると「いやいやいや、それはあり得ないよ」と否定した。
「映画の仕事をすることは、僕にとって守り神のようなもの。必要なものなんだ。仕事をしている方が健康的でいられるし、自分の人生経験を表現するうえでポジティブになれる場所が必要で、映画作りはそれを与えてくれる。だから、決して引退はしないよ」
1995年の『リービング・ラスベガス』でアカデミー賞主演男優賞を受賞しているケイジは、アート系作品に加え『ナショナル・トレジャー』『フェイス/オフ』『ザ・ロック』など数々の大作アクションに参加。近年は作品の規模にかかわらず、数多くの映画に参加しており、カルト的な支持を得た『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』や、豚を誘拐されたトリュフハンターを演じる『ピッグ(原題) / Pig』などは好意的に評価されている。
ハリウッド大作から遠ざかっている状況についてケイジは、以前Varietyに「ハリウッドという小さな町を離れて、自分自身の荒野に入ったような感覚なんだ」と証言。「またディズニー映画をやりたいかはわからないな。恐ろしいことになると思う。環境が全く違うんだ。そこにはたくさんの恐怖がある」と明かしていた。
『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』は、『冷たい熱帯魚』や『新宿スワン』シリーズなどの園子温監督のハリウッドデビュー作。撮影は日本で行われたといい、ケイジはEW.comに「ただそこにいることが幸せだった」と振り返り「日本にいて、その土地の精霊を受け入れることができて、毎日がハイでいられたよ、全く新たな経験だったからね」と語っている。(編集部・入倉功一)