『燃えよ剣』土方歳三&沖田総司、それぞれの恋…新写真公開
公開中の映画『燃えよ剣』から、岡田准一演じる主人公の新選組副長・土方歳三、一番隊組長・沖田総司(山田涼介)のそれぞれの恋愛模様を切り取った新たな場面写真が19日、公開された。
本作は、『関ヶ原』の原田眞人監督と岡田准一主演コンビにより司馬遼太郎(遼のしんにょうは点2つ)のベストセラー小説を映画化。幕府の権力復活を目指す佐幕派と、天皇を中心に新政権を目指す討幕派の対立が深まる幕末期を駆け抜けた、新選組の志士たちの刹那的な生きざまを活写する。
公開された場面写真は、土方と沖田の二人が、それぞれの想い人である絵師のお雪(柴咲コウ)、芸妓の糸里(阿部純子)と身を寄せ合い、心通わせるひとときを収めたもの。土方の方は、今まさにお雪と唇を重ねようとする瞬間を捉えた美しく艶やかなシーン。かたや沖田は顔から首にかけて血に染まっており、糸里が彼を背後からすがるように抱きしめる画で、どこかはかなげな雰囲気が漂う。「新選組」として死と隣り合わせの日々を送る土方と沖田が、戦場とは別人のような表情を浮かべている。
お雪は、原作ではフィクションでありながら「司馬遼太郎先生にとって特別思い入れのあるキャラクター」と原田監督が明かす。柴咲は、運命の出会いを果たした土方とお雪について、「人間の輝く部分とその裏側にある影の部分の両面で惹かれ合うものがあったと思う」とコメント。土方を演じた岡田とはあまり多くの言葉を交わすことはなかったものの、「(土方とお雪の)見えない絆というものがどんどん深まるようなお芝居だった」と充実した撮影を振り返っている。
そんな柴咲に対し、原田監督は「表情のニュアンスから繊細さと美しさを醸し出していて、すべての瞬間をお雪として生きていた」、岡田は「立ち姿もキレイで、現場ではいつも美しいと思っていた」とそれぞれ賛辞を贈っている。
本作は、10月16~17日の土日2日間で観客動員15万4,000人、興行収入2億1,400万円を記録し、18日に興行通信社より発表された全国映画動員ランキングで初登場首位に。初日15日から3日間の累計では動員21万人、興収2億8,700万円をあげる好スタートを切った。(編集部・石井百合子)