『アベンジャーズ』指パッチンの全責任はキャプテン・アメリカにあり 『キャプテン・マーベル』続編監督が語る
映画『キャプテン・マーベル』の続編『ザ・マーベルズ(原題) / The Marvels』を手がけるニア・ダコスタ監督が、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でキャプテン・アメリカが下した選択について、Inverseのインタビューで語った。(以下、『インフィニティ・ウォー』のネタバレを含みます)
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で描かれたのは、アベンジャーズと6つのインフィニティ・ストーンを狙う最凶の敵サノスの死闘だ。次々とストーンを集めるサノスは、ヴィジョンの額に埋め込まれたマインド・ストーンを求め、アベンジャーズの潜伏先であるワカンダへと侵攻。キャプテン・アメリカらヒーローたちが応戦するも、サノスはヴィジョンを破壊し、マインド・ストーンを回収。全てのストーンを揃えたサノスは指パッチン(ザ・デシメーション)を発動し、全宇宙の半分の生命を滅ぼしてしまった。
これまで『インフィニティ・ウォー』での大惨事を招いたとして、サノスからインフィニティ・ガントレットを外す作戦を台無しにしたスター・ロードや、ストームブレイカーでサノスの頭を狙わなかったソーに責任があるという声が上がっていた。しかし、ダコスタ監督にとって、指パッチンを引き起こした全責任は、アベンジャーズを指揮するキャプテン・アメリカにあるのだという。
「サノスのスナップは、ベストを尽くして正しいことを行おうとしたキャプテン・アメリカに全責任があると思うんです」と切り出したダコスタ監督。「世界がキャップをヴィランだと非難する理由は、彼がヴィジョンを犠牲にするべきだったから。彼は全宇宙の生命より、意識を持つ一体のロボットの生命を選びました。視点を変えれば、アンチヒーローとしても捉えられるんです」とキャップがヴィジョンを犠牲にする決断を下していれば、サノスの野望を打ち砕いていたかもしれないと持論を語っている。
ダコスタ監督がメガホンを取る『ザ・マーベルズ(原題)』では、主人公キャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)ほか、「ワンダヴィジョン」からモニカ・ランボー(テヨナ・パリス)、「ミズ・マーベル(原題) / Ms. Marvel」からミズ・マーベル(イマン・ヴェラーニ)が合流する。2023年2月17日全米公開。(編集部・倉本拓弥)