佐藤健、震えるほどの怒り『護られなかった者たちへ』こだわりシーンのメイキング映像が公開
佐藤健が主演を務める映画『護られなかった者たちへ』(公開中)から、緊迫したシーンのメイキング映像が公開された。
佐藤健が永山瑛太に掴みかかる!『護られなかった者たちへ』メイキング映像
本作は、「さよならドビュッシー」などで知られる中山七里の同名小説を実写映画化したもの。東日本大震災から10年目の仙台で連続殺人事件が発生し、別の事件で服役し、刑期を終えて出所したばかりの利根泰久(佐藤)が、容疑者として捜査線上に浮かぶ。被害者2人からある共通項を見つけ出した宮城県警の刑事・笘篠(阿部寛)は、それをもとに利根を追い詰めていく。
公開されたのは、利根が、福祉保健事務所で働く三雲(永山瑛太)と城之内(緒形直人)の元へ行き、三雲に掴みかかるシーンの裏側。利根は、起きてしまったある事件に対して怒りを抑えられず、事件の原因だと考えている三雲と城之内の元へ向かう。利根役の佐藤は、時折笑顔を見せながらも、この後のシーンで叩くことになる車窓の強度を確認し、細かな演出についてじっくりと監督と話し合う様子が映し出される。
利根が三雲に掴みかかるシーンでは、「(利根は、三雲から)引き剥がされて後ろに下がる方がいい」と永山、緒形を含む3人の動きについて、佐藤が自ら提案。利根の怒りをどう表現するのか佐藤のこだわりが垣間見える。
佐藤自身も、このシーンは最も思い入れが強かったそうで、「理不尽なことに対する怒りややるせなさを、作品を通して観客の方に共感してもらうことが今回の使命と思っていました。このシーンは台本を読んだ時点で大切なシーンだと思い、監督にも何回も確認し、瑛太さんにも何回も付き合っていただきました」と同シーンについて語っている。撮影現場では、「本番」のかけ声が掛かるずっと前から怒りでワナワナと震えていた佐藤。その集中力や本気度に、撮影スタッフも一目置く場面となっている。(編集部・梅山富美子)