今夜金ローで「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」特別編集版
本日(29日)の日本テレビ系・金曜ロードショー(よる9時~10時54分)では、2018年に放送された京都アニメーション制作の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」テレビシリーズの金曜ロードショー特別編集版が放送される。
主人公のヴァイオレットは身寄りがなく、戦時中に戦う道具として育てられたため、人の気持ちを理解したり自分の気持ちを表現することを知らない少女。彼女は戦争で両腕を失っていた。依頼人からの手紙を代筆する「自動手記人形」の職についたヴァイオレットは、手紙に託されるさまざまな思いに触れるうちに「愛」とは何なのかを知り成長していく。
特別編集版では、石立太一監督監修のもと、物語の序章にあたる第1話から3話まで、名作と言われる7話、8話、「神回」と絶賛された10話を中心に再構築する。シリーズ構成を、『映画 「聲の形」』『けいおん!』などの吉田玲子が務めた。
ヴァイオレット役に、現在『映画トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!』(一之瀬みのり/キュアパパイア役)が公開中の石川由依。元陸軍中佐のホッジンズに子安武人、ヴァイオレットが慕う上官・ギルベルト少佐に浪川大輔、ヴァイオレットと郵便社で働くベネディクトに内山昂輝。そのほか、エリカ・ブラウンに茅原実里、アイリス・カナリーに戸松遥、ルクリア・モールバラに田所あずさ、スペンサー・モールバラに木村昴、オスカー・ウェブスターに滝知史、アン・マグノリアに諸星すみれ、クラーラ・マグノリアに川澄綾子。
石川にとって、特に印象的なシーンは「(神回と言われる)10話も大好きなのですが、ヴァイオレット視点で語るなら、ヴァイオレットが心に抱えていた葛藤を乗り越える9話」だという。9話は戦時中、少女兵として多くの人を殺めてきたヴァイオレットが手紙の代筆という職業を続けていてもいいのか思い悩み乗り越えるエピソードで、石川は以下のように説明している。
「ヴァイオレットが手紙の代筆を通して出会った人々、やってきた事を思い出すシーンが好きです。出会った人々も見えないところで、ヴァイオレットと同じように成長しているのが感じられるんです。そしてそのあとのホッジンズ社長がヴァイオレットに向けた言葉『してきた事は消せない。でも……でも……君が自動手記人形としてやってきた事も消えないんだよ』というセリフも胸に響きました。 また、10話でのヴァイオレットのセリフ『人には届けたい想いがあるのです。届かなくていい手紙なんてないのですよ』というセリフも心に残ります。その前の9話で郵便社の先輩からヴァイオレット自身が言われた言葉でもあり、ヴァイオレットはその言葉をちゃんと覚え、理解し、次の誰かに伝える……その繋がりが素晴らしいです」
来週11月5日には、2019年に劇場公開された『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-』を本編ノーカットで地上波初放送する。(編集部・石井百合子)